月曜日朝の善福寺公園は曇りのち晴れ。始め曇りで風が冷たかったが、日が差してくると初夏の日差しだ。
上池では文二らしいオスのカワセミ。
きのうは同じ時間、同じようなところにメスのサクラがいたが、ひょっとして交代で巣とエサ場を往復しているのだろうか。
木の上で遠くを見つめるツグミ。
一緒に北へ帰る仲間を待っているのだろうか。
新緑の季節となって、イチョウが緑色の葉と花をつけていた。
イチョウは雌雄異株。ギンナンのなる木は雌株でメスの花しか咲かず、雄株にはオスの花しか咲かない。
この木は雄株で、やがて花から花粉が出て風に運ばれていく。
イチョウは「生きた化石」と呼ばれる。地球上で植物が繁茂したのは約1億5000万年前のジュラ紀のころからで、そのころの植物で現存しているのはイチョウぐらいといわれる。
これだけ長生きした理由のひとつは、あの枝振りではないだろうか。
イチョウの枝をよく見ると、長い枝から小刻みに短い枝が伸びて、短枝の先から葉が出て、花を咲かせている。
なぜこんな枝の付き方をしているかという、太陽の光をなるべく多く得るためのイチョウの工夫といわれる。
長い枝が毎年伸びるのと同じように短枝も毎年少しづつ伸びていて、よく見ると短枝には横に伸びる線がたくさん入っている。
この線の数を数えれば年数がわかるそうだ。
あすはイチョウのメスの花を探そう。
イチョウを観察していたら、ヨシの中からウグイスのさえずりが聞こえる。
ウグイスのオスは、ホーホケキョとさえずりながらエサを探して移動していく。
すると中からウグイスが姿を見せた。
すぐにヨシの中にひっこんだが、茎の間から、ノドをいっぱいにふくらませてホーホケキョと鳴いているのが見える。
やがて、鳴きながら奥の方へと消えていった。