月曜日朝の善福寺公園は快晴。風は冷たいが、日差しは暖か。
シャガが咲き始めていた。
中国原産の帰化植物で、漢字で書くと「射干」あるいは「著莪」。「胡蝶花」という呼び方もある。
アヤメ科の植物で、花びらに紫と黄色の模様があるのが特徴。
花の中央から糸のような細いのがたくさん出ているが、あれは雄しべの花柱の先の枝分かれした付属体だという。
ブラシみたいになっていることで、花粉媒介にやってきた昆虫に付いている花粉を効率よく受け取ろうとしているのだろうか。
しかし、日本に渡来したシャガは染色体数が3倍体なので種子はつくれず、遺伝子型はすべて同一のクローン。地下茎を伸ばして成長するというから花粉媒介は必要ないはずだが、かつての2倍体のころの記憶を花びらの形にとどめているのだろうか。
上池を半周して下池へ。
公園内の公衆トイレの屋根の上をハクセキレイが歩いていた。
屋根にはいろんな植物の種子かなんかが落ちていて、中には芽吹いたりしていて、ハクセキレイの格好のエサ場なのかもしれない。
枝の向こうから顔を出したところ。
いつもはせわしないのに、枝にとまって少しだけジッとしてくれた。
エナガは蜜を吸うわけではなく、花に興味はないはず。木から木へ移動する際にちょっと一休み、というところか。
それとも、エナガもサクラの開花がうれしくて、さっそく花見にやってきたのかな?
先日、2羽で巣づくりしていたカイツブリは、その後巣づくりをやめてしまい、2羽でいるところも見なくなっていたが、けさは久々に仲のいい姿。
子づくりに再チャレンジするかな?
青空の下のヤナギの緑が目に鮮やか。
下池を1周して再び上池へ。
木の上でツグミが鳴いている。
そろそろ北へ帰るころなので、仲間を呼んでいるのだろうか。
枝に隠れるようにして、きのうと同じところにサクラらしいメスのカワセミ。
やがて鳴きながら対岸に飛んで行った。
飛んで行った先を見ると、文二らしいオスのカワセミの隣。
エサのプレゼントをおねだりに行ったのかな?
しかし、文二は飛び去り、サクラはまたひとりぼっち。
ひょっとしてサクラのためにエサ獲りに行ったのかも。