月曜日朝の善福寺公園は曇り。暗く、鉛のような空。帰るころには雪がチラチラ舞っていた。
そんな中でも、上池では、お気に入りの枝にとまって文二らしいオスのカワセミがエサをねらっていた。
そのそばを、池から上がったカルガモの行列が遊歩道を横断して草地に向かっていた。
以前はカモたちに大量のエサをまく人がいたが、「エサやりはやめましょう」の呼びかけが功を奏したのか、エサをまく人はいなくなった。
そのためカモたちは自力でエサをあさるようになり、陸地にもよくあがってくる。
カルガモはもともと草食動物で、草の葉や茎を食べ、草や木の実などがタンパク源。これこそが自然の姿だろう。
池をめぐっているとカワセミの鳴き声がしたので池の方に目をやる。
さきほどの文二らしいのが近くにとまっていた。
エサ場を求めて移動してきたらしい。
上池を半周して下池に向かっていると、久しぶりにジョウビタキのオスと遭遇。
少しだけ姿を見せて、いなくなった。
さらに歩いていくと、コンコンコンと何かを叩く音がする。
あまりに延々と続くので、公園に隣接するお宅で朝から何か作業でもしてるのかと思ったら、アオゲラが木を叩く音だった。
見上げると、木を移動しながらエサを探している。
頭のてっぺんがかなり赤いからオスだろうか。
みるみる木の高いところに登っていった。
下池をめぐっていると、けさもチャッチャッというウグイスの地鳴きが聞こえる。
遠くのヨシの中を移動中で、ときおり姿を見せてくれる。
首を伸ばしてエサを探しているのかな?
刈り取られたヨシの切り株の向こうから顔を出したのは?
最近またひとりぼっちになっちゃった若いバンだった。
池の端のほうでは、サクラらしいメスのカワセミがジッと上空を見上げていてピクリとも動かない。
サクラの視線を追って見上げると、木の枝に葉っぱが繁っていた。
以前にも同じ光景を見たが、何が気になるのだろうか。
下池を1周して再び上池へ。
三郎らしいオスのカワセミが自分の縄張りのお気に入りの場所にいた。
エサをねらうというより、ホッと一息ついてるみたいだった。
さらに池をめぐっていくと、けさ最初に見た枝に、文二らしいのがまたやってきていた。
よほどこの場所が気に入っているのか。
公園から帰ろうとしたら、いつも公園ですれ違う散歩仲間から「カワヅザクラが咲きましたよ」と教えてもらう。
けさは鳥ばかり見ていて気づかなかったが、見上げると、たしかに2、3輪咲き出していた。
なぜか少しだけあったかくなった気がした。