善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

左巻きカタツムリ生き残りのナゾ

土曜日朝の善福寺公園は晴れたり曇ったり。曇っているときは比較的涼しい。

 

幹に張りつくようにしていたのは白い点がいっぱいあるコガネムシかな?

 

大きめのカタツムリ。触角を伸ばしているが、殻は左巻き

タツムリ界で圧倒的に多いのは右巻きのはず。しかし、善福寺公園のカタツムリは左巻きばかり。実はヒダリマキカタツムリという種があって、本州の中部地方や関東地方、東北地方に分布しているという。

そもそもカタツムリは右巻きで、左巻きは突然変異で生まれてきたといわれる。ではなぜ突然変異で生まれてきた左巻きが生き続けているのか?

タツムリの場合、右巻きと左巻きとでは交尾ができいない。すると少数派の左巻きは子孫を残しにくいので繁殖しずらく、絶滅の運命にある。

それなのになぜ生き残っているか、いろいろ調べたら、ヘビなどカタツムリを捕食する生きものは、右巻きのカタツムリを食べやすいように、右の歯が多いなど口(アゴ)が進化しているという。

ということは左巻きのカタツムリは食べにくいことになり、その結果、左巻きは生き続けることができたのだという。

東南アジアではカタツムリを食べるヘビが多いため、ヘビに食べられないように左巻きのカタツムリの割合のほうが多いのだとか。

 

上池から下池に向かうと、池のほとりでトンボが交尾していた。

いつもは空中で飛びながら交尾してもすぐに離れてしまうのだが、葉っぱにぶら下がってジッとくっついたままでいる。

ジッとしているのをいいことにそっと近づいて観察。

上がオスのシオカラで、下がメスのムギワラ。

オスの生殖口はしっぽ(腹部の先端)の方にあるが、交尾する前にお腹の基部近くにある副性器に精子を移しておく。

メスと遭遇すると、しっぽでメスの頭を押さえつけてはなれなくさせる。しっぽにはハサミ状の把握器があるので、これでメスの頭をしっかりとつかむのだ。

メスはお腹を折り曲げて、生殖口のあるしっぽ(腹部末端)をオスの副性器にくっつけて、めでたく交尾となる。

 

カワセミが休憩中だった。

メスのように見えるが、サクラちゃんか、それとも川からやってきた新参者か?

羽繕いに忙しい。

首を回して、ほとんど真後ろを向いている。

よく首がまわるものだと感心。

 

羽化直後のセミ

 

イトトンボが翅を休めていた。

 

マユミの実の上でキバラヘリカメムシが交尾中。

こっちは葉っぱの上で。

朝日に照らされると、お腹の黄色いのがよく分かる。

 

垂直の柱にとまっていたハエトリグモ。

いつ見てもキュートなおメメ。