月曜日朝の善福寺公園は小雨。傘を差して出かける。
上池のカルガモのヒナは、大きくなってもお母さんと一緒。
下池のほとりでは、雨の中でもイトトンボが飛んでいた。
いつもは水平にとまるのに、ぶら下がって止まるのは雨を避ける、それとも羽化して間もないからか。
空色の紋の入り具合からアオモンイトトンボだろうか。
そばに別のイトトンボもとまっていた。
ひょっとしてきのう交尾したカップルか?
しかし、こちらのは、空が暗くてよくわからないが空色の紋がはっきりしない。
ひょっとして別の種?
葉っぱの裏にシャクガの仲間だろうか、模様が何とも美しい。
雨が大好きなのはカタツムリ。
赤ちゃんカタツムリがいたが、やっぱり左巻きのヒダリマキマイマイのようだ。
右巻きが見つかったらそれこそニュースだ。
池のほとりに変わったアジサイが咲いている。
萼片が内側に丸まっている。それが渦を巻くように見えることから、ウズアジサイ。
江戸時代からある品種だそうで、お多福みたいだというので「オタフクアジサイ(お多福紫陽花)」とも呼ばれる。
花の色は通常は青紫色だが、中性土でピンク色になった花は「オカメ」とか「梅花」とか呼ばれるらしい。
この花の誕生のエピソードがおもしろい。
もともとはふつうに咲いていたのだが、あるとき、ウイルスに感染して飾り花の萼片がくるりと内側に丸まってしまった。
こりゃ大変だとウイルスに冒された花を見たら「なかなか乙な咲き方じゃないか」というので園芸品種として開発され、広まっていったという。
学名は「Hydrangea macrophylla Uzuazisai」。
Hydrangeaはギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきていて、macrophylla は「大きな葉の」という意味。
たしかに花をよく見ると、お多福というより小さな盃のようにも見える。
けさも上池では、オスとメスだろう、2羽のカワセミがエサ探しで忙しそうだった。