金曜日朝の善福寺公園は夜来の雨。小雨なので傘を差して出かけていく。
上池の真ん中でカワセミのオスとメスが並んでとまっていた。
左がオス、右がメス。互いに見つめ合ってる?
左のオスがメスに急接近(メスの下の青いのがそうです)。
交尾でもするのかと思ったら、1羽だけが残った。オスかな?メスかな?
残った1羽がエサをゲット。
とらえた小魚の頭を上にするプレゼントポーズで飛び去った。
雨といえばカタツムリ。
カタツムリの交尾を目撃!
2匹のカタツムリの頭のあたりからヒモのようなのが伸びていてつながっている。
どうやら交尾の最中らしかった。
カタツムリは雌雄同体。ということはオス・メスの区別はない。つまり、1匹でオスとメスの両方の生殖機能を持っていて、単為生殖ができる。しかし、こうして交尾による有性生殖もするのだろう。
互いが持っている精子をやりとりし、交尾のあと、両方が産卵するといわれている。
それにしても頭から生殖器が出ている不思議。
実はカタツムリだけでなくナメクジもそうなのだが、生殖器は頭部の右側の孔(あな)に隠れていて、必要に応じて出てくる。
成熟期になるとほかの個体との間で頭部右側から生殖器を出して精子を交換して体内に保持し、必要に応じて体内で自分の卵子と受精させ、同じ頭部右側の孔から受精卵を産み落とす。
もちろん、口は頭部の先端近くにあり、食べものは全身をめぐる消化器官を通過したあと、ウンチとしてやはり体の右側にある生殖器の孔の近くの孔から排泄される。殻がある関係上、さまざまな機能は体の上部に集まっているのだろう。
生殖器も排泄孔もいずれも体の右側から出てくるのは巻貝の名残。ほとんどの動物は左右対称の形をしているが、巻貝はらせん状であり左右対称とはならないのだ。
カタツムリの中には、恋矢(love dart)と呼ばれる石灰質の硬い鋭利な刀剣のような器官を持っているのもいるという。けさ見たカタツムリは恋矢を出していなかったが、どんな役割をするかというと、交尾のときにそれを相手に突き刺し、粘液を相手の体内に注入する。この粘液は相手に受け渡した精子が相手に分解されるのを防いだり、相手が別のカタツムリと再び交尾をするのを防いだりする働きがあるので、恋矢を刺すことによって、自分の精子をより多く相手の卵子と受精させることができるのだとか。
恋矢というと聞こえがいいが、まるで毒矢みたい。
雨に濡れてアジサイが咲いている。
派手な飾り花に囲まれて、真ん中では本物の花も咲いていて、雄しべ・雌しべが林立していた。
雨で散歩する人が少ないからか、カルガモの親子が陸に上がってエサを食べていた。
4羽のヒナは元気いっぱいの様子。
食べものをめぐってケンカしてるのもいた。
カルガモは草食だから、陸の草木は一番のご馳走だろう。