土曜日朝の善福寺公園は快晴。けさも始め風が冷たかったが、やがてさわやか、そしてポカポカに。
公園の片隅に、見慣れぬ花が咲いていた。
ウツボグサのようだ。
花穂(かすい)の形が、矢を入れて持ち歩くときに使う「靱(うつぼ)」に似ていることから名づけられた。
花穂は薬用に用いられ、夏になるとまるで枯れたみたいに褐色になるので、それを乾燥させたものを「夏枯草(カゴソウ)」といい、口内炎や扁桃炎の改善、利尿薬などとして利用されるという。
上池では、この3日ほどまったく同じところにメスのH子らしいカワセミ。
下池をめぐっていると、これもきのうと同じようなところにエナガのカップル。それも2組ぐらいが、巣の材料を集めていた。
むこう向いてるけどクチバシに巣の材料をほおばっている。
いつ見てもかわいいエナガの正面顔。
日本で一番小さい鳥はキクイタダキだが、それに次いで小さいのがエナガ。
そしてクチバシが一番小さいのがエナガ。
クチバシの先端から基部までを嘴峰(しほう)というそうだが、その長さが8㎜ぐらいしかない。
太く短いクチバシの上顎外縁と呼ばれるところが湾曲している。
これはエナガが主に食虫性の生き物であることを示すサインであり、エナガは広葉樹などの小枝によく止まり、逆さになって小枝の表面から小粒状の小さな虫なんかを突っつくのとついばみとる方法で食べるのだという。
鳥の多くは、天敵の来襲に備えてか後ろもよく見えるようにしようと両目の間が離れていることが多いが、エナガは両目が前方にそろっている。これはどうしてかというと、クチバシが短いため、その短いクチバシの先端を両目でしっかりと見るためといわれる。
おかげでエナガの正面顔のカワイイこと!
ソメイヨシノの盛りが終わったら、ギョイコウザクラ(御衣黄桜)が咲き出した。
今年初のガガンボ発見。
上池に戻ると、冬の間はジッと動かないように見えたアオサギが、エサとりに精を出していた。
働くアオサギ。