12月31日、2021年大晦日の朝の善福寺公園は快晴。きのうの朝より気温は高め。風は弱く、池の氷もほとんどなくなっていた。
けさは、大晦日の出血大サービスなのか、ジョウビタキやウグイス、メジロなんかが次々と同じ場所にあらわれてきて、ステージ上で鳥たちが競演する「大晦日の野鳥ショー」を見てるみたいとなり、心ウキウキの朝となった。
まずは上池のカワセミ。
池のほとり近くでエサをねらっているのはオスのようだ。
このところオスばかり見るが、メスはどこ行ったんだろう?
下池をめぐっていると、シメがとまっていた。
頑丈そうなクチバシですぐシメとわかる。
眠っているのか、アオサギ。
やはり一本脚だとより安定するみたい。
破れ傘みたいに見えるが。
散歩する人が行き交うあたりをハクセキレイがツツツツと歩いていく。
とても大胆なハクセキレイは多少、人が近づいても平気。
体を傾けて「ハテ?」といった感じでこっちを見ている。
下池から上池に向かっていると、小川のあたりでシロハラが地面におりて、枯れ葉をガサガサとひっくり返してはエサを探している。
するとあらわれたのはウグイス。
警戒心の強いウグイスは、いつもだと茂みに隠れて移動していくのだが、けさはなぜかヒョイと姿を見せてくれた。
よく見える場所を、あっちいったりこっちにきたりしながらエサを探している。
まるで「見て見て、私を見て~」といってるみたいで、おかげでじっくりと観察。
すると、まるで交代するように同じ場所に飛んできたのがメジロ。
このところ毎日メジロを見るが、「私のショーも見てね」といってるみたい。
続いてやってきたのはジョウビタキのメス。
近くまでソーッと近づいたことはあったが、向こうのほうからやってきたのは今シーズン初。
だんだん公園の生活になれてきたのだろうか。
野鳥ショーをたっぷり楽しんで、ふたたび上池に戻ると、最初に見たカワセミか、ジッと目を凝らしてエサをねらっている。
池をめぐっていくと、2羽のオオバンが仲むつまじい様子。
目の前をカワセミがツィーッと飛んでいって、また別の場所でエサをねらっていた。
鳥たちにとっては、大晦日も、生きるための1日にすぎないのか。
人間だって、きょうはきのうの続きであり、大晦日も元日も、1日は同じにすぎていくのだが、井原西鶴はこんな句を詠んでいる。
大三十日(おおみそか)定(さだめ)なき世の定かな