木曜日朝の善福寺公園は曇り。雨はやんだが空は暗い。
上池では、コサギが木陰でエサ探し中。
下池に向かっていると、高い木にツグミが1羽。
そばにはシロハラ。
エサを漁っているときはしょっちゅう場所争いをしているが、休んでるときは互いに素知らぬ振りか。
下池では、何羽かのアオサギが樹上にいて、あとからやってきたのがちょうど舞い降りたところ。
ヨシの中からウグイスの声がする。
やがて、ちょっとだけ顔を出してくれた。
下を向いたところ。
朝の「オハヨー」。
なかなか外には出てきてくれなくて、やがてヨシの奥へと消えていった。
せわしなく移動するウグイスを見て、芭蕉の句を思い出した。
鶯や柳のうしろ薮の前
ウグイスは、いつも声ははっきりしているんだけど暗いところを移動していてなかなか姿を見せない。今、柳のうしろにいたと思ったら、もう藪の前にいるよ。
蕪村は臨終のときにウグイスの句を残している。
冬鶯むかし王維が垣根かな
庭の垣根のあたりに冬鶯が来て鳴いているよ。昔、王維の垣根でもこうして鳴いたのだろうか。
王維は中国・唐代の詩人。
蕪村は臨終を迎えた夢の中でウグイスとなり、時空を超えて王維の家の垣根に飛びんでいって、王維と遊んでるのだろうか。
上池に戻ると、チーチチとカワセミの声。
近くにとまったが、まんまるの体。
エサをとってない、つまり戦闘状態ではない休んでいるときは、冬の寒さをしのぐためまる~くなるのか。
人間もそうかもしれない。
遠くに別のカワセミもいた。お相手のメスだろうか。