イタリア・トスカーナの赤ワイン「サンタ・クリスティーナ・キャンティ・スペリオーレ(SANTA CRISTINA CHIANTI SUPERIORE)2018」
(写真はこのあと豚ステーキ)
14世紀からの歴史を持つトスカーナ州フィレンツェのワインメーカー、アンティノリの赤ワイン。
メルロとサンジョヴェーゼをブレンドしたこのワインは、1946年の発売以来長く愛され、イタリア国内で「その名を知らぬものはいない」といわれるほどのロングセラーを記録しているんだとか。
まろやかで柔らかく風味たっぷりな口当たりが魅力のワイン。
ワインの友で観たのは、民放のBSで放送していたアメリカ映画「妹の恋人」
1993年の作品。
原題「BENNY & JOON」
監督ジェレマイア・チェチック、出演ジョニー・デップ、メアリー・スチュアート・マスターソン、エイダン・クイン、ジュリアン・ムーアほか。
ある田舎町の自動車整備工場で働くベニー(エイダン・クイン)は、12年前に両親を亡くしてから、妹のジューン(メアリー・スチュアート・マスターソ)の親代わりを務めているが、心を病んでいる妹のことが心配で、つい過保護になってしまう。そのため、恋人もつくれない。
一方のジューンは、両親を亡くしたショックで心を病んでしまい、混乱すると正気を失う。ただ、ストレスさえなければ普通に生活できるので、心の底では自立を望んでいる。
そんなある日、ふとしたことから友人のいとこで識字障害のある個性的な青年サム(ジョニー・デップ)を引き取るはめになったベニーは、サムをジューンの世話役として使うことにした。
サムは無口で風変わりで、バスター・キートンやチャップリンをはじめ映画の登場人物のモノマネが得意。そんなサムにジューンは自然に心を開いていく・・・。
邦題は「妹の恋人」となっていて、主役はジョニー・デップのようにみえるが、原題は「BENNY & JOON」で、ベニーとジューンの兄妹の物語。
しかし、兄は妹が心配で心配で恋人もつくれない。妹は妹で、自立したいと思いながらも自信がなくて兄に頼る日々を送っている、という“膠着状態”にある。
そこにジェニー・デップ演じるサムが2人の間に入って多少の波風を立てることで、兄妹は改めて兄妹愛を確かめ合い、互いに自立し、愛する人と結ばれる。
人生、いい意味での波風って必要なんだね。
ジョニー・デップはこの映画のとき30歳。「シザーハンズ」から3年後の作品で、若くてなかなかのハンサム。
その前日に観たのは民放のBSで放送していたアメリ方映画「ヘンゼル&グレーテル」。
2013年の作品。
原題「HANSEL & GRETEL: WITCH HUNTERS」
監督トミー・ウィルコラ、出演ジェレミー・レナー、ジェマ・アータートン、ピヒラ・ヴィータラ、ファムケ・ヤンセン、ピター・ストーメアほか。
グリム童話に出てくるヘンゼルとグレーテルの15年後を描いたアクションホラー。
何にも知らずに「ヘンゼル&グレーテル」の邦題だけでファンタジーと勘違いして親子で見にいったら、きっとびっくりしてパニックを起こしただろう。
その点、原題は親切で、ちゃんと「WITCH HUNTERS(魔女ハンター)」と副題をつけていて、何と、ヘンゼルとグレーテルが魔女狩り専門の賞金稼ぎになっていたという怖い話。
親に捨てられ、森で迷子になってしまったヘンゼルとグレーテル。森の奥深くにあったお菓子の家にたどり着き、そこに住む魔女に捕えられるが、魔女をだましてかまどに突き落とし、無事に戻ることができた。
その15年後、大人になった兄妹は魔女ハンターとして賞金稼ぎの日々を送っていた。
ある日、子どもの誘拐が多発する村から事件の解決を依頼され、魔女ミュリエルを追うことになるが、魔女は2人の出生の秘密を知っていた・・・。
ちなみに、子どもたちから「ヘンゼルとグレーテル」に対するファンタジックなイメージを奪っちゃいけないと考えたのか、日本では劇場未公開となっているので、知らずに観にいってパニックを起こす心配はなさそうだ。
ただし、原作であるグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」も、日本語訳になっている話とは違って実は「貧困と飢えが招いた怖い話」ともいわれているから、15年後に魔女ハンターになっていたとしても不思議はないかも?