善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

樹木に溶け込むニイニイゼミ

木曜日朝の善福寺公園は快晴。始めは風もあって涼しかったが、日が照ってくると、ひとこと暑い! 散歩なんかできるのは朝の早いうちだけだ。

きょうは大暑。オリンピックの都合で海の日。

 

ハナアブの仲間、ヒラタアブがツユクサにとまっていた。f:id:macchi105:20210722084627j:plain

よくみると上の方に花粉がいっぱいついた雄しべが固まってるのに、なぜかアブは下の方の雄しべにとまっている。

実は、ツユクサには6本の雄しべがあるが、上の方に固まっている短い雄しべは「飾り雄しべ」といって、虫を誘うためのものなので花粉はまったくつくられない。、

花粉を出すのは下に長く伸びた雄しべなので、それを知っているヒラタアブは、上のニセモノには目もくれず、本物の雄しべにまっしぐらに向かっている。

 

暗い林の中で、大木の幹をセミが少しずつ移動している。

羽化して間もないニイニイゼミのようだ。f:id:macchi105:20210722084655j:plain

動いているからわかるが、ジッとしていたら幹の色に溶け込んでわからなかっただろう。

ニイニイゼミの隠遁の術。

近づいてみると、頭部から胸部にかけての模様がライオンの雄叫びに見えるんだが・・・。f:id:macchi105:20210722084747j:plain

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別の場所でも、やはり羽化直後のニイニイゼミ

しかも2匹いるんだが、わかりますか?

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上のは、頭部のあたりがちょっと赤いのでわかるが、下のはまるで木の色に同化している。f:id:macchi105:20210722084901j:plain

 

ちっちゃなコガネムシマメコガネだろうか。

せっせとお尻を動かし、交尾中だった。f:id:macchi105:20210722084940j:plain

 

葉っぱの陰で休んでいたのはキマダラヒカゲ。f:id:macchi105:20210722085003j:plain

 

上池と下池を1周して、「けさはカワセミを見ないな」と帰ろうとしたら、なかなか律儀なカワセミくん。

ちゃんと近くにとまってくれた。f:id:macchi105:20210722085031j:plain

オスのようだが、木陰で暗く、光線の加減か少し黒ずんで見える。ひょっとして今年の一番子?