金曜日朝の善福寺公園は快晴。久々の晴れ。日なたは暑いが木陰は涼しい。
巣の方向らしきところからカワセミが飛んできた。オスのようだ。
その後、あちこち移動しながらエサをねらってるようだった。
やけに花びらが細いヒマワリが咲いていた。
花に隠れるようにしてシジミチョウが。
上池の小島に祀られている弁天さま(市杵島神社)にお参りしようと立ち止まると、足元で虫がひっくり返って脚をバタバタさせている。
ひっくり返ったまま起き上がれずにいて、もがいているのだろう。可哀相に思って元に戻してやり、「いい功徳をした」とによく見ると、虫の体が全身光り輝いている。
七色の光を放ち、日本の甲虫の中で最も美しいといわれている。しかも、成虫の寿命は2カ月ほどしかないというから見るのは珍しい、というより初めて見た。
タマムシというから丸っこい虫かと思ったら細長い。タマムシの玉は宝石の意味で、光沢のある美しさからこう呼ばれる。
ジッとしているので前から見ると、「元に戻してくれてありがとう」とでもいってるみたい。
さらに池をめぐっていると、またまたタマムシを発見。今度は葉っぱの上でジッとしている。
さきほどひっくり返っていたのを元に戻してやったので、そのお礼か(まさか)。
さきほどは木陰だったが、太陽の下で見るとまた違った趣がある。
どちらも美しいが、よく見ると全体に緑色の金属光沢があり、背中に虹のような赤茶色っぽい縦縞が入っている。
見る角度によっても色が変わって見える。
英語では「Jewel beetle」。やはり宝石のような甲虫という意味らしい。
何でこんな輝く色をしているかというと、天敵を撃退するため。天敵である鳥は色が変わるものを怖がる性質があるため、鳥を寄せつけないためのタマムシの撃退戦術のようだ。
しかも、この美しい部分(硬いけど翅で、上翅と呼ばれる)はタマムシが死んでも変わらないので、装身具などにも用いられるという。法隆寺宝物の「玉虫厨子」にはタマムシの硬い翅が装飾に用いられていて、使われたタマムシの数はおよそ4500匹といわれる。
さらに池をめぐっていくと、高くそびえるヒマラヤスギの枝に白い丸いものが見える。
何だろう? 卵だろうか? それにしては大きい。
不思議に思って帰ってから調べたら、どうやらヒマラヤスギの実のようだった。松の実ならマツボックリだが、ヒマラヤスギだからスギボックリか? でも、マツ科だからマツボックリでいいのか?
時間がたつと茶色っぽくなるが、まだ若いうちは白くて鳥の卵にも見えるらしい。
下池ではけさもイトトンボが飛んでいる。
小さいけれどアオモンイトトンボかな?
全身が赤いイトトンボも飛んでいた。
ベニイトトンボだろうか。これも初めて見るトンボだ。
しかし、全身真っ赤なベニイトトンボは生息地が局地的で絶滅危惧種に指定されているという。そんな貴重なのが善福寺池に生息しているのか!?
遊歩道にミスジチョウが舞い降りた。吸水しているのかな?
シジミチョウのメスらしいのが翅を広げていた。
ゴマダラカミキリを見つけたが、片方の触角が折れている。
かわいそうにこれでは紙は切れないだろうと思ったら、カミは紙ではなくて髪で、むろん触角でチョキチョキ切るのではなく、鋭い口で噛み切るのでした。