善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

池のほとりでミソハギ(禊萩)咲く

日曜日朝の善福寺公園は快晴。けさも一言、暑い!

 

公園に行く途中、電柱の上から子スズメが親を呼んでいた。

 

上池をめぐっていると、けさはやけにトンボが多い。

シオカラトンボが翅を休めている。

いつも不思議に思うのは、トンボが止まっているときの翅の向き。翅を水平にしているときもあれば、けさ見たように翅を前にしているときもある。

これはどうしてかというと、どうやら太陽の向きと関係があるらしい。

トンボは変温動物なので、太陽の光を浴びて熱をもらい体温調節している。したがって寒いときは体全体に光が当たるようにして止まって日向ぼっこし、暑いときは太陽に尻尾を向けて日が当たりすぎないようにしているのだとか。

すると、酷暑の今の止まり方はこうなるのだろうか?

 

けさもセミの羽化をあちこちで見る。

 

池のほとりで咲いているのはミソハギ(禊萩)だ。

和名の命名者は、現在放送中のNHK朝ドラ「らんまん」のモデルになっている植物学者の牧野富太郎

原産地は日本や朝鮮半島で、宿根性の多年草。日本全土の湿地や田んぼの畦など日当たりがよく湿り気の多い場所に自生している。

お盆のころに咲くので盆花、精霊花とも呼ばれるらしい。

萩(はぎ)に似ていて、禊ぎに用いるというので禊萩(禊萩)となったようだが、用水路や溝の端に咲いていることから「溝萩(みぞはぎ)」となった、という説もあるらしい。しかし、牧野富太郎は、溝萩とするのは誤りで禊萩の略である、といっている。

 

アゲハがヒラヒラと上空を舞っていて、葉っぱにとまった。

 

下池をめぐっていると、羽化したばかりのセミと、羽化中のセミ

一生懸命に脚を動かして殻から抜けようとしていた。

 

池の淵には赤い体のイトトンボ。ベニイトトンボかな?

 

久しぶりに見るセセリチョウ

 

葉っぱの陰に隠れるようにしていたのは、グリーンが美しいカミキリムシ。

大型で、全身は輝くようなメタリックグリーン、脚や触角は赤い。

帰って図鑑で調べたら、アカアシオオアオカミキリのようだ。

 

下池を1周して上池へ。

またまた羽化直後のアブラゼミ

 

アシタバの葉っぱをモリモリ食べているイモムシ。

キアゲハの幼虫だ。

食べてるところを失礼して、お顔をじっくり拝見。

近づくと、いじけたような顔になったので、ゴメンネといってソッと離れる。

 

池をめぐっていると、高い木の上から「ピョー、ピョー」とアオゲラの鳴き声が聞こえる。

見上げると、木を登っているところだった。

やがて遠くのほうに飛んで行った。

 

帰り道、先ほどの子スズメと親が対話中?

 

メジロの群れが赤い実を食べにやってきていた。

今度はどこへ行こうかたな、と思案中?

冬に見た鳥はウグイスもアオジもみんないなくなったが、メジロはまだ都会で暮しているらしい。

 

花壇の葉っぱにいたのはカナヘビ

花の蜜を吸いにくる虫をねらっているのだろうか。