日曜日朝の善福寺公園は曇り。朝から気温が高い。
公園に着くと、高い木の上の方からキビタキのさえずりが聞こえる。
ときどき移動しながらさえずっているが、葉っぱの陰でよく見えない。
あきらめて上池をめぐり始めると、池のほとりでカワセミがエサをねらっていた。
どうやらメスのようだ。
すばやくダイブして小魚をゲット!
捕らえた獲物をクチバシで持ち直している。なかなかの大物だ。
そして、魚の頭を上にするプレゼントポーズに。
そのまま遠くへ飛び去った。
今まで、オスがメスへの求愛のため、相手が食べやすいように魚の頭を上にするプレゼントポーズ(求愛給餌)は見たことがあるが、メスが同じ行動をとるところは見たことがない。
まさかメスがオスに求愛給餌をするわけではなさそうだから、エサを待つヒナに与えようというのか?
それとも交代で卵を温めてるかヒナの面倒を見ているオスにあげるためか?
母の愛? はたまた妻の愛?
善福寺公園は今年6月に開園60周年を迎える。
それを祝って花壇に60の花文字ができていた。
葉っぱの上に枯れ葉が?と思ったら、枯れ葉に擬態したヤマトカギバだった。
横から見ても枯れ葉にしか見えない。
黒と黄色のストライプ模様のクモ。はじめてみるクモだ。
しかも頭から出ているヒゲみたいな触肢も黄色をしていて、近づくと盛んに動かしている。
帰って調べたらメスジロハエトリとわかった。
オスとメスとでは見た目が全く違っていて、メスは全体が白くて黒のまばらな斑点模様がちりばめられていて、それで名前がメスジロハエトリ。
一方のオスは、頭部は黒と黄色のツートンカラー。頭のてっぺんに四角形の黄色い斑点。黒いおなかには左右に黄色のラインが入り、まるでトラ柄の模様みたい。
なかなか目立つ色合いで、これで相手を驚かすのだろうか。
初夏の季節にふさわしく、若葉色したワカバグモのメス。
よく見ると、2本の触肢で小さな虫を抱えている。
捕らえた獲物かと思ってよく見ると、どうやらワカバグモの幼体のようだ。
すると生まれたばかりの赤ちゃんを抱いてるやさしいお母さんか?
それとも赤ちゃんだろうが自分のエサにして食べちゃおうというのか?
クモは不完全変態なので、形はそのままに脱皮して成長する。脱皮ごとに体が大きくなっていく。成熟前の成長途上の子グモを幼体といって、この子グモはとってもちっちゃいからまだ1齢ぐらいか。
少し離れたところにオスのワカバグモ。
オスは成熟すると頭部前方と脚の部分が黒褐色~赤褐色になる。
繁殖オッケーのサインか?
近づくと、長い第1脚を持ち上げて威嚇してくる。第1脚には感覚器官があるといわれていて、これで相手の動きを察知しようというわけなのだろう。
カエデの木にミスジチョウが止まっていた。
今年もシチダンカが咲き始めた。
ヤマアジサイの一種で、萼片が七段に重なるというところからこの名がついた。
江戸時代末に日本にやってきたシーボルトが著書の中で紹介していたが、その後、実物や標本を見たという人が現れず、長らく「幻のアジサイ」と呼ばれていたが、1959年、兵庫の六甲山で発見され、その後、各地に広まっていった。