善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

イヌコリヤナギの意味は?

金曜日朝の善福寺公園は晴れ。うららかな朝。満開のサクラ(ソメイヨシノ)もそろそろ散り始めていた。

 

いつもシロハラが縄張りを主張していて、ほかの鳥がくると追い払っているあたりに、久しぶりにアカハラがいた。f:id:macchi105:20210326092608j:plain

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そういえば先日、シロハラアカハラがケンカしていて、おなかとおなかでぶつかり合っていたりしたが、けさはシロハラがいないスキをねらってあらわれたか。

 

すると、少し離れた場所にシロハラがいた。f:id:macchi105:20210326092644j:plain

こっちまで遠征してきたのか、アカハラとの争いはお預けかな?

そろそろ北へ帰るころだし・・・。

 

上池のほとりにオスのカワセミf:id:macchi105:20210326092736j:plain

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場所を移動しながらエサをねらっていて、ダイブするとすばやく遠くへ飛び去った。

きのう、上池でカワセミの交尾を見たという人がいたから、そろそろカップルが成立して子育てを始めようとしているのか?

 

池をめぐっていると、メスのカワセミもいた。f:id:macchi105:20210326092810j:plain

クチバシの先に土がついてるように見える。ひょっとしてどこかで巣作りをしているのか?

 

下池で巣作り中のカワセミは?というと、けさは巣の近くにカワセミはいなかった。

エサを探しに行ってるのかな?

 

ヤナギみたいな花穂が出ている。f:id:macchi105:20210326092833j:plain

イヌコリヤナギ(犬行李柳)というらしい。

だいたいイヌがつく植物は虐待されている?ものが多いが、このイヌコリヤナギもコリヤナギに似ているがあまり役に立たない、というのでこの名がついた。

昔はコリヤナギを編んで作られた柳行李(やなぎごうり)というのがあって、着物の衣装箱や収納箱、薬箱、弁当箱などに使われていた。皮を剥いだ幹で編まれたもので、軽くて風通しがよいので湿気を防ぎ、殺菌性もあることから重宝されたが、イヌコリヤナギは行李をつくるほどの丈夫さはない、だから役に立たないというわけなのだろう。

 

それにしても、役に立たないと何でも「イヌ」をつけるのはどうしたわけか。

イヌタデ、イヌザンショウ、イヌビワ、イヌツゲといろいろあるが、イヌははるか昔から人間との関係が深く、家畜になった最初の動物とされ、賢くて人間に忠実であることから家畜としてだけでなくペットとしても可愛がられている。

それなのに「役に立たない」とはどういうわけか。人に忠実であるがゆえに「あいつはだれだれのイヌだ」みたいにおとしめて使われることもあるから、相手をののしる言葉としての「イヌ」なのか?

たしかに、「犬死」なんて言葉もある。

そこで「日本国語大辞典」を引いてみると、「よく似てはいるが、実は違っているものを表すもの」として「イヌ」の表現があり、その語源として「いな(否)からか」とある。

ワタシ的にはこちらを採用したいな。

 

イヌコリヤナギを観察していると、上の方からギーギーという声。

コゲラが幹をのぼっていた。f:id:macchi105:20210326092902j:plain

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