アメリカ・カリフォルニアの赤ワイン「コースタル・リッジ・ピノ・ノワール(Coastal Ridge Pinot Noir)2016」
久々にアメリカ・カリフォルニアの赤ワイン。
ピノ・ノワールを主体にバルベラ種などをブレンド、複雑な味を演出したんだとか。
たしかに、口当たりは柔らかく、適度の酸味の余韻を持つバランスのとれたワイン。
ワインの友で観たのは、WOWOWプラスで放送していたアメリカ映画「SFソードキル」。
1984年の作品。
原題は「Ghost Warrior」。「幽霊の戦士」ということか。
監督J・ラリー・キャロル、出演・藤岡弘、ジョン・カルヴィン、ジャネット・ジュリアン、チャールズ・ランプキンほか。
戦国時代の1522年、マカベ一族の武士タガ・ミツヨシは、厳冬期の戦で敵の矢を受け川に転落する。それから400年後、凍った状態で発見されたミツヨシの体はアメリカに送られ、カリフォルニアにある「低温外科医療法研究所」での蘇生実験により蘇る。
時代も、国も違う世界に戸惑うミツヨシだったが、唯一心を通わせたのは彼に関心を抱いた女性ジャーナリストのクリスだった。
ある夜のこと、彼の刀を盗もうとした警備員を一刀両断にし、やがて街にあらわれたミツヨシはゴロツキどもをバッタバッタと斬っていくが・・・。
どうせB級映画だろうとあまり期待しないで観はじめたが、そこそこおもしろかった。
この映画をつくったエンパイアピクチャーズという会社は低予算で面白いものを作るのがコンセプトの会社だそうで、荒唐無稽な作品が多く、本作も、南洋の島から連れてこられてニューヨークで大暴れする「キングコング」をサムライに置き換えた話にしようと企画されたという。
当初、三船敏郎にオファーしたか、しようとしたところ、あまりに高額なギャラで断念。代わってお鉢が回ってきたのが藤岡弘だったらしい。
しかし、いざ撮影開始というとき、スタッフたちが考えたあまりに無茶苦茶な日本と日本人の描写に仰天した藤岡は、「それは違う」と脚本や細かい作法などに注文を連発。そのためスタッフたちから疎まれたりしたが、真剣を持ち出して居合抜きと演舞を披露したところ、スタッフたちの見る目が変わり尊敬されるようになったという。
おかげでサムライの描写や武士道の何たるかなどについては藤岡のアドバイスによるところが大きく、B級映画にしては日本人の描写にそれほどの違和感を感じなかった。
ただ、映画の中で街のゴロツキどもが盛んにサムライ姿の藤岡に対し「バンザイ、バンザイ」とはやし立てていたが、あれは第2次世界大戦末期、追い詰められた日本軍の「バンザイ突撃」を揶揄してたのだろうか。
南方の戦いで、武器弾薬の尽きた日本兵たちは銃剣や軍刀を振りかざしてバンザイを叫びながら突進していき、自殺行為ともいえる日本兵の姿に米兵たちは恐怖したという。
とすると、いまだに戦争の記憶は生々しいということか。
ついでにその前に観た映画。
やはり民放テレビで放送していたアメリカ映画「心の旅」。
1991年の作品。
原題は「Regarding Henry」。
「Regard」は、注意する、じっと見る、考慮する、敬意、などとの意味で、「Henry」は主人公の名前だから、直訳すれば「ヘンリーについて」といった意味か。
監督マイク・ニコルズ、出演ハリソン・フォード、アネット・ベニングほか。
家庭を顧みない冷たい男で仕事一筋の敏腕弁護士が、強盗事件に巻き込まれ重傷を負い、命は取り留めたものの記憶喪失になってしまう。リハビリの結果、自宅に戻った彼は、事故前とは人が変わったように優しさを示すようになり、次第に家族との絆を取り戻して人間としての愛に目覚めるようになるが・・・。
肉体派?のハリソン・フォードが珍しくアクションのないシリアスな役を演じている。
そろそろインディ・ジョーンズのような飛んだり跳ねたりだけでなく、性格俳優としても成功したいと思い始めたころか。肉体派の片鱗を見せるのは、ベッドシーンでモジャモジャの胸毛と分厚い胸板を見せるシーンぐらいだった。
民放テレビで放送していた日本映画「蜂蜜と遠雷」。
2019年の作品。
監督・石川慶(脚本も)、出演・松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィンほか。
恩田陸の同名小説の映画化。
ピアノの天才たちが集う芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選会・本選に参加する若きピアニストたちの姿を描く。
しかし、やはり小説にはかなわない。
恩田陸の小説を読んで、ピアノという音の世界をよくもあれだけの文学にしたなと感心したものだったが・・・。