善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「レヴェナント 蘇えりし者」他

チリの赤ワイン「アイランド・イースター・メルロ(ISLAND EASTER MERLOT)2019」f:id:macchi105:20210129132154j:plain

ワイナリーのクイマイは、ボルドーからブドウの苗をチリへ持ち込み、ブドウ栽培に最適な気候を持つマイポ・ヴァレーにブドウ畑を開拓したチリ最大のワインメーカー、コンチャ・イ・トロの傘下にあるワイナリー。

ラベルに描かれているのはイースター島のモアイ像。

ブドウ品種はメルロ(85%)とカルメネール(15%)で、飲みやすいワイン。

 

ワインの友で観たのは、去年の暮れだったかに民放で放送していたアメリカ映画「レヴェナント 蘇えりし者」。

2015年の作品。原題「THE REVENANT」

監督アレハンドロ・G・イニャリトゥ、出演レオナルド・ディカプリオトム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールターほか。

 

「REVENANT」とは「(長い留守のあとに)帰ってきた人」や「亡霊」「幽霊」といった意味だそうだが、この映画はクマに襲われながらも帰還したヒュー・グラスという実在の人物がモデルになっている。

 

西部開拓時代の1823年、アメリカ北西部の極寒地帯で、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は先住民の妻との間にもうけた息子とともに毛皮ハンターの一団のガイドとして同行していたが、狩猟の最中にクマの襲撃を受けて瀕死の重傷を負う。

動くことができなくなったグラスは、本隊から離れ介添人とともに残るが、同行していたジョン・フィッツジェラルドトム・ハーディ)は足手まといになるというのでグラスを殺そうとし、止めようとしたグラスの息子を殺してそのまま立ち去ってしまう。一人残されたグラスは、死のふちをさまよい、大自然の猛威に立ち向かいながらも、およそ300キロに及ぶ過酷な道のりを突き進んでフィッツジェラルドに復讐を果たそうとする。

 

映画の中で、うずたかく積まれたバイソンの頭蓋骨の巨大な山が何度か出てくる。

これは史実の通りなのだという。

西部開拓時代のアメリカでは、“バッファロー・ハンター”と呼ばれる職業ハンターたちが野生動物であるアメリカバイソンを乱獲した。かって北米大陸に7000万頭いたというバイソンは19世紀末ころまでには数百頭まで激減した。この結果、バイソンなどをタンパク源にしていた先住民たちの命もおびやかされていった。

そもそもヨーロッパからやってきた白人入植者たちは次々と先住民を追い払って自分たちの土地にしていったのだが、先住民たちの食料を断って彼らをより追い詰めていったのがハンターたちによるバイソン狩りだった。

主人公のヒュー・グラスは、先住民の命までも含む自然の営みを破壊した罪深い罪人の一人であり、自然からの過酷な戒めに耐えなければいけなかったのだ。

 

自然光のみを使って撮影したという映像が迫力に満ちていて、坂本龍一の音楽が重く深く響く。

 

以下、備忘録風に、ついでにここ数日で観た映画。

民放で放送していたアメリカ映画「イコライザー2」

2018年の作品。原題「THE EQUALIZER 2」

EQUALIZER」は直訳すれば「均一化するもの」「平等をもたらすもの」といった意味だが、俗語としては「銃器や刃物などの致命的な武器」という意味があるという。

監督アントワーン・フークア、出演デンゼル・ワシントンペドロ・パスカル、アシュトン・サンダース、ビル・プルマンメリッサ・レオほか。

 

2014年の「イコライザー」の続編。

元CIAエージェントで、昼間の表の顔とは別に、世の裁けない悪人を19秒で抹殺していく「イコライザー」としての顔を持つ主人公ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)。表の職業として配車サービスの運転手をしているが、CIA時代の親友の元上官が何者かに殺害され、マッコールは独自に犯人を追っていく・・・。

近所に住む黒人青年とのほっこりする話もあるが、ハリケーンの中での犯人との対決が見どころ。あの場面だけで撮影現場に1カ月いたとデンゼル・ワシントンは語っている。映画づくりも大変だ。

 

これも去年の暮れ民放で放送していたアメリカ映画「華麗なるギャッツビー」。

2013年の作品。

「レヴェナント 蘇えりし者」では究極のサバイバルをしていたレオナルド・ディカプリオが、この映画ではミステリアスな大富豪をまさしく“華麗に”演じている。

 

NHKBSで放送していた香港映画「男たちの挽歌Ⅱ」

1987年の作品。

1986年の「男たちの挽歌」の大ヒットを受けて製作された続編(もう翌年に続編をつくってる)。

監督のジョン・ウー、出演のチョウ・ユンファティ・ロンレスリー・チャンなどは同じ。最後のところの銃撃戦が凄まじい。