チリの赤ワイン「レゼルヴァ・デ・プエブロ(RESERVA DE PUEBLO)2016」
(写真はこのあと肉料理)
スペインのトーレスがチリで手がけるワイン。
チリの伝統品種パイス100%。
パイスは元をたどるとカナリア諸島のブドウ品種。パルミノの特徴に似ているなどからそのルーツはスペインではないかといわれているが、乾燥に対する耐性が強かったことからチリの土着品種として定着していったという。
とても飲みやすいワイン。
と、ここまで書いていたら、発酵食品に多く含まれる「5-アミノレブリン酸(5-ALA)」というアミノ酸に新型コロナウイルス増殖の抑制効果があることが判明した、とのニュース。
https://www.at-s.com/news/article/health/shizuoka/834303.html
食品中にどれだけ5-ALAが含まれているかというと、100グラム中の含有量が、日本酒70~353、ワイン110~173、リンゴ、ニンジン0・8、米、小麦粉、イチゴ、鯛、イワシ0(単位・マイクログラム)。
やっぱりワイン、日本酒は百薬の長?
ワインの友で観た2本の映画が対照的だった。
ひとつはNHKBSで放送していたアメリカ映画「恐怖の報酬」。
1977年の作品。
原題は「SORCERER」。
監督ウィリアム・フリードキン、出演ロイ・シャイダー、ブリュノ・クレメール、フランシスコ・ラバルほか。
原題の「SORCERER」は魔術師とか魔法使いの意味か。しかし、「SORCERER」の語源はフランス語の「SORCIER」だそうで、「魔法使い」とともに「運命を司るもの」という意味もあるという。とすると映画の題名としてナルホドとうなずける。
ジョルジュ・アルノー原作&アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督によるフランス映画(イヴ・モンタン、シャルル・ヴァネルなど出演)のリメイクだが、フランス版のほうは「LE SALAIRE DE PEUR」で邦題と同じ。
3大陸5カ国でのロケを敢行するなど完成までに2年の歳月と2000万ドル(現在の100億円相当)という当時として破格の製作費が投じられたという。しかし、興行的には失敗し、78年に公開された日本をはじめとする北米以外の国では、監督に無断で大幅にカットされた92分の短縮版が上映された。
その後、2013年にフリードキン監督の手により121分のオリジナル版の4Kデジタル修復が行われ、NHKで放送されたのもオリジナル完全版。
ジャングルに囲まれた南米の独裁政権下の町。そこは犯罪者やならず者などが暮らす街でもあった。ある日、町から300マイルほど離れた山の上の油田で爆発事故が起こる。火災を鎮火させるためにはニトログリセリンを使った大爆発による爆風によって火を消すしかないと、1万ドルの報酬と引き換えに危険なニトログリセリン運搬の希望者を募集する。
集まったのは、裏組織から追われるドミンゲス(ロイ・シャイダー)ら、すねに傷を持つ4人の男たち。彼らには過酷な運命が待ち受けていた・・・。
もうひとつはやはりNHKBSで放送していたアメリカ映画「太陽の中の対決」。
1967年の作品。
原題は「HOMBRE」。
監督マーティン・リット、出演ポール・ニューマン、フレデリック・マーチ、リチャード・ブーンほか。
原題の「HOMBRE」は「男」とか「やつ」といった意味か。
ポール・ニューマン主演の異色の西部劇。
幼いころアパッチにさらわれ、育てられた白人ジョン・ラッセル(ポール・ニューマン)は、養父から遺産としてもらった家を売り払い、新天地を目指す。5人の客と御者1人の駅馬車に乗り込むが、途中、乗り合わせた客の大金を狙う強盗の襲撃を受ける。ジョンは悪人たちと対決するが・・・。
2つの映画、それなりにおもしろかったが、「恐怖の報酬」では4人の男たちのうち、主人公のロイ・シャイダーだけは生き延びる。一方、「太陽の中の対決」では乗り合わせた乗客はみんな生き残って、主人公のポール・ニューマンだけが強盗をやっつけはしたものの撃たれて死んでしまう。
映画を見ている側としては、どうしても主人公に肩入れして見てしまう。見ていると自分が主人公になった気にもなってしまうが、その主人公が最後に理不尽な死に方をすると、何だが自分までも殺された気分になってしまう。
だから「太陽の中の対決」は見終わって後味の悪さが残った。