スペインの赤ワイン「サングレ・デ・トロ・オリジナル(SANGRE DE TORO ORIGINAL)2017」
スペインのバルセロナの近郊、ペネデス地方でワインを造り続けて140年以上というワイナリー、トーレスの赤ワイン。
スペイン原産のガルナッチャ(グルナッシュ)とカリニェーナ(カリニャン)をブレンド。滑らかな口当たりのワイン。
ついでにその何日か前に飲んだ南アフリカの赤ワイン「ルックアウト・カベルネ・ソーヴィニヨン・シラーズ(LOOKOUT CABERNET SHIRAZ)2018」
写真はこのあとメインのステーキ。
南アフリカ・フランシュックの近くにワイナリーを構えるレオパーズ・リープの赤ワイン。
カベルネとシラーズのバランスが取れているのか、とても飲みやすいワイン。
ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ・フランス・オーストラリアの合作映画「グリーン・カード」。
1990年の作品。
製作・監督・脚本ピーター・ウィアー、出演ジェラール・ドパルデュー、アンディ・マクドウェル、ベベ・ニューワースほか。
園芸家のブロンティ(アンディ・マクドウェル)は、独身者は入居不可という庭園付きアパートメントを借りるために、アメリカでの長期滞在の永住許可証(グリーン・カード)が欲しいフランス人のジョージ(ジェラール・ドパルデュー)と偽装結婚する。
書類上の結婚のはずが、移民局が調査することになり実際に夫婦を装って同居生活を送るハメに。芝居のつもりがやがて本気になって・・・というロマンチック・コメディ。
ニューヨークっ子のブロンティとフランス人ながら多少がさつなジョージ。異なった国で生まれ育った2人はまるで水と油で、コーヒーの濃さから食べ物の好み、服装のセンスなどなど、常に食い違い衝突するところがまたおもしろかった。
ある邸宅でのパーティーの席上、作曲家という触れ込みのジョージがピアノを弾かされるシーンがある。
作曲家なんてウソっぱちのはずのジョージ。その家の奥さまにせかされてピアノの前に座らされ、サーどうする?と思ったら、やにわに弾き始める。
それがまるでデタラメな曲で、みんなビックリして目を丸くするのだが、弾き終わってジョージは「モーツアルトとは違う」という。デタラメなはずの曲は、意外と現代音楽風で聴ける曲だった。
たとえデタラメに弾いても、プロが弾くとちゃんと和音になっていて音楽として成り立つものなのだろうか?
実際にジョージは音楽の才能のある人物だったようで、その後のフランス語でのピアノ弾き語りに、みんなうっとりして聴きほれるのだった。
これをきっかけに2人の仲は接近していく。
「こんな人、嫌い」と思っていても、何か1つでもリスペクトすることがあれば、やがて互いの距離は縮まり、親密になっていくものなのかもしれない。