水曜日朝の善福寺公園は快晴。けさは遅くスタートしたので朝から暑い。
カルガモのヒナ、5羽とも大きくなりました。
「まだ飛べる羽は生えてないのかな」とかいいながらヒナを見ていると、すぐそばにカワセミが止まった。
エサをゲットしたところだった。
クチバシを開けて空中で持ち替える。
そのとき一瞬、カワセミの目が瞬膜(眼球を保護するための第3のまぶた)になった。
ナント、捕らえた魚の頭を上にして持ち替えて、プレゼント・ポーズのまま飛んで行った。
きっと、巣で卵を温めているかヒナの面倒を見ているお母さんカワセミにあげるためだろう。オトーサン、えらい!
ちなみに、カワセミは瞬膜のおかげで眼を開けたまま水中の獲物を見ることができるわけだが、エサをゲットしたときなんかもしぶきが飛んでこないように瞬膜が閉じることがあるのだろうか。
瞬膜はカワセミだけでなく、ほかの鳥や爬虫類、魚の一部も持ってるらしいが(哺乳類は退化して痕跡器官となっている)、上下に開閉する上のまぶたと下のまぶたとは異なり、水平方向に動いて眼球を覆い、保護する。瞬間的に出てくるので瞬膜。
ナント、垂直じゃなく水平に膜が張られる!?
ゲンノショウコのシャンデリア。
植物はいろんな方法で種を遠くに飛ばしているが、ゲンノショウコは秘術“種飛ばし”のワザで種を飛ばす。
種が成熟すると鞘が上に跳ねるように反り返り、その反動で種は遠くに飛ばされる。
けさ見たのはその跡。種鞘が弾けたあとの形が御神輿にに似ていることから別名ミコシグサと呼ばれているが、シャンデリアのようにも見える。
バンが杭の上で羽を広げている。
濡れた羽を乾かしているのか、それとも敵を威嚇しているのか?
3羽いたヒナたちはどうなっただろう?
不思議な止まり方をしているチョウかガがいた。
まるでそっくり返っているような形をしている。
葉っぱをそーっと裏返してみると、長い脚を支柱にして翅をテントみたいに立てた変わった静止姿勢をとっている。
メイガの仲間のようだ。メイガの仲間はおなかの端を持ち上げるようにして、まるで立っているような姿勢で止まる特徴があるという。
ウスベニトガリメイガ(淡紅尖螟蛾)、あるいはオオウスベニトガリメイガか。
翅の端の毛がふさふさしていて、白い斑点模様が透けて見えるからオオウスベニトガリメイガか。
ほかにもキベリトガリメイガというのもいる。
葉っぱや壁にピッタリとくっついてた方が安全だと思うが、何でそんな目立つ姿勢をするのか、不思議だ。
ちなみにメイガのメイ(螟)とはズイムシのことで、イネなどの茎に穴をあけ、中(髄)に潜入して食害するメイガの幼虫をいう。
螟とは冥に通じる言葉のようだ。冥はもともと死者の面を覆う布を意味し、死後のことを冥という。中国最古の辞書といわれる「爾雅(じが)」(紀元前200年ごろ)に「苗の心を食らふは螟なり」とあり、命の糧であるイネを食害する虫を死者の如く忌み嫌ったのだろうか。
長い触角を持つカメムシが朝日を浴びながら交尾していた。
こちらでは長い脚のガガンボがクモに捕まってしまっていた。
赤銅色のカメムシはアカサシガメのようだ。
名前の通り刺すカメムシ。ハムシなど小型の昆虫を捕食する。