東京都写真美術館で正月2日、3日は入場無料の写真展を開催しているというので恵比寿へ。
恵比寿に着いたのはちょうど時分どき。お節とは違う味を楽しもうと美術館手前の恵比寿ガーデンプレイス39階のタイ料理レストラン「ロングレイン(Longrain)」で昼食。
この店、タイ発ではなくてシドニー発で、2017年に恵比寿に日本初上陸したという。すべてにおいてシャレた感じ。
窓際の席に案内され、39階からの眺めよし。
昼のランチメニューをチョイス。
まずは前菜。
牛ハラミのグリルとトマトサラダやパパイヤサラダなどのサラダ3点セット。
デザートは紅白?のアイスクリーム。
ドリンクはタイティー。
東京都写真美術館で観たのは「山沢栄子 私の現代」と「至近距離の宇宙 日本の新進作家 Vol.16」。
まずは「山沢栄子 私の現代」
山沢栄子(1899年~1995年)は1920年代のアメリカで写真を学び、1930年代から半世紀以上にわたって日本における女性写真家の草分けとして活躍した人。
もともと絵を学ぶためにアメリカに留学したが、父親が亡くなって金銭的支援を得られなくなり、生活費と学費を稼ぐために写真家の助手となる。そのうち写真がおもしろくなり、絵画の道を断って写真家としての道を歩むことになったという。
晩年は抽象絵画のような写真作品を制作する作家として知られるようになったというが、ポートレートにもいいものがある。
続いて「至近距離の宇宙 日本の新進作家 Vol.16」。
写真や映像の可能性に挑戦する作家を発掘する「日本の新進作家」展の第16回目。
今回ののテーマは「至近距離の宇宙」。
ごく身近な身の回りに深遠な宇宙を見い出す6人の作家、相川勝、井上佐由紀、齋藤陽道、濱田祐史、藤安淳、八木良太の作品が展示されていた。
濱田祐史の作品に「primal mountain」というのがあった。一見すると山岳写真だ。それもアルプスかヒマラヤのようにいかにも険しそうな山。しかし、近づいてよく見るとアルミ箔でつくった山だった。
相川勝の作品に64人のポートレート写真があった。しかし、そこに映っているのはすべて架空の人物だという。彼は制作のために自分で何かを撮影することはしないで、プロジェクターやタブレット端末の液晶画面の光を光源として写真を制作するという。
64人のポートレートも、AI(人工知能)がランダムにつくり出した架空の人物の姿なのだという。
うーむ、写真を撮らない写真家か。
不思議な気持ちで帰る。