土曜日朝の善福寺公園は曇り。今にも雨が降りそうな空模様。気温はちょうどいい。
このところ小さなバッタをよく目にするが、単独でいるのが多かった。
ついにメスがオスをおんぶしているオンブバッタを発見!
それにしてもメスに比べてオスの小さいこと。やっぱり母は偉大。
もっとも、おんぶしているというより、実際にはオスがメスを一人占めするため背中に乗ったままになっている、というのが正解らしい。
クコの花が咲いていた。
小さな薄紫色の可憐な花。
アシタバの葉っぱには相変わらずキアゲハの幼虫がたかっているが、細いストローのような口吻を伸ばして花の蜜を吸っているハチみたいなのが止まっていた。
しかし、よーく見ると尻尾がブラシみたいになっている。
実はハチのように見えてハチに擬態しているガだった。
スカシバの仲間で、コスカシバ(小透翅)。
ガなのに翅は透明(それで透翅)。黒色で腹部の帯がまるで金色に見える。
毒針で相手をやっつけるハチに擬態して、朝から活動しても天敵にやられないようにしているらしい。
ツクバネウツギの甘い花の匂いに誘われてホバリングしているのは、オオスカシバ(大透翅)。
やけにけさはスカシバが多い。しかも、同じ時間帯に大と小の両方のスカシバと出会った。
ただし、このオオスカシバはスカシバという名前がついているがスカシバの仲間ではなく、スズメガ科のガだという。
やっぱりハチに擬態して「私はガなんかじゃないよ~」と白昼堂々、ホバリングしながら花の蜜を吸っているのはスカシバガ科のスカシバと同様のようだ。
ついでというか、フヨウの葉っぱに止まっていたのはシロオビノメイガ(白帯野螟蛾)。
茶色っぽいところに白い帯の入った翅を持つメイガ(螟蛾)。
螟とは「ズイムシ」とも読み、草や木の茎や枝の中の髄を食べて成長する幼虫のことだそうだ。