善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「ロンゲスト・ヤード」

イタリア・ピエモンテの赤ワイン「バルベラ・ダルバ(BARBERA DALBA)2014」
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生産者のプルノットはイタリア北西部、アルプスの山々に囲まれたピエモンテ州バローロバルバレスコを中心にワイン造りを行う老舗ワイナリーという。
ブドウ品種のバルベラ種はピエモンテ州のブドウ作付面積の35%を占めるポピュラーなブドウ品種だそうだが、ほどよい酸味と渋みで飲みやすいワイン。24カ月熟成のコンテと相性がピッタリ。

ワインの友で観たのは先日NHKBSでやっていたアメリカ映画「ロンゲスト・ヤード」。
1974年製作の映画。
監督ロバート・アルドリッチ、主演はバート・レイノルズ
刑務所を舞台に、看守チームと囚人チームのアメリカン・フットボール対決を描いた作品。
かつてアメフトの花形選手だったポール(バート・レイノルズ)は八百長事件でアメフト界から追放され自堕落な毎日。ある日、車の窃盗罪で捕まって刑務所送りとなる。スッタモンダの挙げ句に囚人チームのリーダーとなり、看守チームと試合をすることになるが──?

刑務所長の秘書の女性の奇抜なヘアスタイルが強烈だった。
日本の演歌歌手のアップスタイルの髪よりさらにアップさせたサボテンみたいな頭で、当時はあれがはやってたのだろうか。

話は横道にそれるが、アメリカではアメリカン・フットボールを普通に「フットボール」と呼んでいて、映画でもそうだった。
しかし、フットボールの歴史を見ると、もともとフットボールとは「足でボールを蹴る」の言葉通り日本で呼ぶところのサッカーのことを指していた。

今でもそれは同じであり、正式には「Association Football(アソシエーション式フットボール)」と呼んでいる。国際サッカー連盟FIFA)の名称も正しくはフランス語で「Fédération Internationale de Football Association」となっている。

この呼称の起源は、フットボールのルールが地域によってバラバラだったので、1863年にロンドンでFootball Association(FA)という競技運営団体が設立され、アソシエーション(協会)で決まった規則で行うフットボールというので「アソシエーション・フットボール」と呼ぶようになった。
「Association Football」の「soc」に「er」をくっつけた造語が「soccer」で、「ソッカー」とか「サッカー」と呼ばれるようになり、日本ではアメリカ英語の影響からか「サッカー」が定着している。

一方、イングランドパブリックスクールラグビー校発祥といわれるフットボールラグビーフットボール
さらに、アメリカで生まれ盛んになったのがアメリカン・フットボール

日本ではスポーツを日本式に呼称していた時代、どう呼んでいたかというと、それぞれア式(アソシエーション式)蹴球、ラ式(ラグビー式)蹴球、米式蹴球と呼んでいた。
この呼称は今でも生きていて、早稲田大学ラグビー部の正式名称は「早稲田大学ラグビー蹴球部」、同サッカー部は「早稲田大学ア式蹴球部」という。
日本の大学でいまだに「ア式蹴球」という名称を部名に掲げているのは、ほかに一橋大学(旧東京商科大学)、東京大学(旧東京帝国大学)の3大学のみという。
一方、やはり歴史のある慶応大学のラグビー部は「慶応義塾体育会蹴球部」、サッカー部は「慶応義塾体育会ソッカー部」と呼んでいるそうだ。