善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「荒鷲の要塞」

ニュージーランドの赤ワイン「セラー・セレクション・シラー(CELLAR SELECTION SYRAH 2013)」
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生産者はシレーニ・エステート(SILENI ESTATES)。
ブドウ品種はシラー。
もともとフランス南部のコート・デュ・ローヌ地方原産の赤ワイン用ブドウ品種。
ニュージーランドでは北島東岸のホークス・ベイで近年栽培面積が増えているという。

濃い色をしているが、飲みやすいワイン。

最近はワインの友でチーズも楽しむようになった。
どちらかというとハードタイプが好きで、先日は「コンテ」の24カ月熟成ものがワインに合っておいしかったが、きのう食べたのはフランスの「プティアグール」とスイスの「アッペンツェルエクストラ(ブラックラベル)」。いずれもハードタイプだ。
「プティアグール」はピレネー地方で作られる“山のチーズ”。原料は羊乳だがまるで臭みはなく、コクとともに甘みがある感じ。
アッペンツェルエクストラ」はアルプス山脈に近いところで700年以上前から作られているという。特にブラックラベルは一番熟成の長い特選品だとか。
ラベルの原材料名を見ると、プティアグールは羊乳と食塩のみだが、アッペンツェルエクストラは生乳に食塩、白ワイン、香辛料と書いてある。どんな作り方をしているのかと調べると、白ワインにスパイスをいれた液に布を浸して、しっかり外皮を磨いて熟成させる方法がとられているという。なるほど手間ひまかかってる。

ワインとチーズの友で見たのは昼間NHKBSでやってた映画「荒鷲の要塞」。
1968年のイギリス・アメリカ映画。
監督ブライアン・G・ハットン、原作・脚本アリステア・マクリーン(「ナバロンの要塞」の作者)、出演リチャード・バートンクリント・イーストウッドほか。

第二次世界大戦の最中、ヨーロッパ大陸反攻作戦を担当するアメリカ陸軍の将軍がドイツ軍の捕虜となってしまう。連合国の最重要機密の漏えいを防ぐため、イギリス軍情報部(MI6)は救出作戦を立案。スミス少佐(リチャード・バートン)を中心とするイギリス軍情報部員6名と、アメリカ陸軍レンジャーのシェイファー中尉(クリント・イーストウッド)が将軍救出のためアルプス山中の断崖絶壁に建てられた難攻不落の城塞「鷲の城」に向かうが・・・。

リチャード・バートンクリント・イーストウッドの取り合わせがおもしろそうでみるが、次々と裏切り者が出てきてややこしい話だった。
主役はカッコいいころのリチャード・バートン。敵地に潜入して危険がいっぱいというのに先に潜入させた美人のスパイと小屋の中でいちゃついたり、まるで007のジェムス・ボンドみたいな場面もある。イギリス人はああいう話の展開が好きなのか。

クリント・イーストウッドが若い中尉の役。どちらかというと派手に拳銃や機関銃をぶっ放す役で、最後の方は二丁拳銃まで披露していて、彼一人でドイツ兵を2、30人は殺している。
この映画が作られたのは1968年。マカロニウェスタンで彼の名が広まったのは1964~66年ぐらいだから、ガンマンとしてうってつけと思われたのだろう。
最後のほうのドイツ兵とのおっかけっこは手に汗を握る感じで、銃撃戦もすさまじく、こうなると理屈はいらない。

途中、ヘリコプターで難攻不落の城にドイツ兵を運ぶシーンがあったが、第二次世界大戦でヘリコプターが実用化されてたかな?とフト疑問に思った。しかも現在のヘリコプターと同じような形をしていた。
調べてみたらたしかに大戦末期に何とか実用化にはこぎつけたらしいが、機数はそれほど多くないし、今のような形ではなかったらしい。とすると、ハデさを盛り上げるための演出だったんだろうか。やっぱり映画に理屈はいらない? 

それと、最後のシーンで、なぜか出演者全員がくたびれ果てて黙ってうなだれてハイおしまい、というのを初めて見た。
たくさん殺しちゃったんで地味に終わらせたかったのだろうか。