善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

吸水中のアオスジアゲハ

連休4日朝の善福寺公園。朝のうち雨模様だったが、急速に青空が広がり、やがて雲ひとつないいい天気に。気温もだんだん上昇している。

公園はあちこちに水たまり。
せわしなく飛ぶチョウがいた。
ときどき地面に降りるときはしばしジッとしている。
その瞬間を写真に撮ると、アオスジアゲハだった。
イメージ 1

黒地に青いスジが1本入っているのでアオスジアゲハ。
スピードが速くて木々の間をめまぐるしく飛び回るが、湿った地面で吸水する習性があるらしく、ちょうどきょうは雨上がりで地面が濡れている。
なるほどそういうことだったのか。

しかし、アオスジアゲハ(ほかのチョウもそうかもしれないが)が地面で吸水するのはオスだけで、メスはしないという。
なぜかというと、吸水の目的は精子や精包を生産するのに必要なミネラル(ナトリウムなど)を吸収するためで、また、オスはメスより活発に飛び回るので水分補給の目的もあるという。

最近の研究では、アンモニア摂取が目的との説もあるらしい。
これも繁殖行動に関係があり、広島大学の本田名誉教授らがシロオビアゲハを使って実験をした結果、アンモニアを摂取したチョウは摂取しなかったチョウ比べて有核精子の割合が約30%アップしたという。
また、飛翔に必要な胸部筋肉組織をつくるのにもアンモニアから作られたアミノ酸が必要だという。

ただの水飲みじゃないってわけか。