善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

銀座で見つけたチョー個性的な店

銀座のド真ん中に、こんな不思議なというか銀座のイメージとはまるで違う居酒屋があるとは知らなかった。
サカナはうまいし、お酒も各種そろっていて、何より個性的なお店の人。たちまちファンになっちゃった。
都心も都心、銀座4丁目交差点を築地方面にちょっと行った東銀座駅近く、晴海通りから見えるビルの地下1階にある「我路(がろ)」という店。

細長い空間にテーブル席が3つとカウンター(11席)があって、奥が座敷(12席)。それほど広くはなく、こじんまりとした感じ。
カウンターの向こうでは年季の入った板長さんらしき人と若い板前さんが働いている。

料理のメニューを見るとよだれが出そうな刺身の数々。さすが築地に近いだけはある。
酒のメニューはと見ると、これまたいろんな種類がある。
とりあえずのビールと、好みの日本酒を頼むと、しばらくしてウエスタン調というかボヘミアン調の格好をしたバンダナ姿のオジサンがあらわれ、「怪しいものではありません・・・」と切り出す。
何でもちょうど日本酒の切り替えどきで、まだ冷えてない酒が多い。ついてはこちらがオススメのお酒を持ってきます、というので、次々と酒があらわれる。1升瓶でドーンと持ってくるから、とにかく1杯ずつついでもらう。ちなみにどれも1杯900円。

もう1人、料理や酒を運んでくれる店のオネーサンがバンダナオジサンに輪をかけて個性的。やたら酒に詳しくて、最後のほうにはわれわれ客の席に座り込んで自分でも酒を飲み始める。
「ちょっと飲む?」というのでオコボレを頂戴。分けてもらったのは「森伊蔵」だった。
超ずーずーしいんだけど、少しもイヤミがない。一緒に飲んでるとこっちも楽しくなる。
どうやらバンダナのオジサンはこの店のマスターらしく、いかにも仕事人という感じの寡黙な板長さんの隣の若い板さんはマスターの息子かなんかで、板長よりエラそうだった。
おいしい料理、おいしい酒、個性的な店の人々と出会った夜だった。

食べた料理。
まずは前菜。
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刺身盛り合わせ。
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オコゼの刺身。
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野菜の炊き合わせ。
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チャンバラ貝。爪楊枝で身を引き出して食べるが、酒のつまみにピッタリ。
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正式名称はマガキ貝というらしいが、脚の先にノコギリのようなギザギザの爪があり、これを振り回す姿がチャンバラをしていにようだとついた名前がチャンバラ貝。
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先ほどのオコゼの残りは唐揚げに。
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日向鶏モモ塩焼き。
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自家製さつま揚げ
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飲んだ酒もいろいろ。
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新潟・長岡の酒「想天坊」。名前の由来は地元の昔話に出てくる伝説の山の名前で「天を想う坊(人、町)」の意味だとか。

名古屋の酒「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」。

高知の「司牡丹」数量限定の裏バージョン純米生酒。字も裏返っていた。

栃木・大田原市の「旭興 純米吟醸無濾過 生原酒 無加圧」。山田錦の37%と48%というから大吟醸なみ。予約限定品408本とかで、ラベルにナンバーがふってあった。
「無加圧」というのは、酒を搾るとき上から重しをして搾るのではなく、「首吊り」といって袋を吊るして自然に滴り落ちるままに搾ったということか。

栃木・さくら市の「仙禽(せんきん)」
栃木にさくら市なんてあったかなと調べると、氏家町喜連川町が合併してできた市。「仙禽」とは神に仕える鶴のことだとか。

岐阜・瑞浪市の「小左衛門 特別純米 信濃・美山錦」

福島・会津板下町の「天明 さらさら純米 槽しぼり」