善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

Young Concert Artists Festival Week 2013

きのうの6日夜は銀座のシャネル4階にあるシャネル・ネクサス・ホールで「Young Concert Artists Festival Week 2013」を聴く。

今まで気づかなかったけど、シャネルの前に変わったビルを発見。
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ぐにゃりと曲がったファサードで人を驚かそうというのか、デビアス銀座ビル。地下1階~2階にイギリスの宝飾店「De Beers」の「デビアス銀座本店」が入っていて、複合ビルだとか。

シャネル4階のネクサス・ホールは定員150人ほど(?)のこじんまりとしたホール。お客さんは満員。
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「Young Concert Artists Festival Week 2013」は、アメリカの非営利団体「Young Concert Artists(YCA)」とシャネル・ネクサス・ホールとのコラボレーションで行われている音楽フェスティバルで、今年で8回目。
今年は5月31日から始まり、きのうが最終日。

YCAは才能ある若いアーティストを発掘し、キャリアを支援することを目指している非営利団体。この日も世界各国からやってきた若手アーティストたちが、YCAの卒業生として世界で活躍している日本人アーティストとともにすばらしい演奏を披露してくれた。

きのうの演目は次の通り。

サン=サーンス
「ワルツ形式の練習曲」によるカプリース
キャロライン・グールディング(ヴァイオリン)
ラン・ダンク(ピアノ)

ショパン
ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53
ラン・ダンク(ピアノ)

ロヴレーリョ
「椿姫」のモチーフによる演奏会用幻想曲 作品45
ナレク・アルチュニアン(クラリネット
ルイ・シュヴィッツゲーベル(ピアノ)

リスト
パガニーニによる大練習曲第3番「ラ・カンパネッラ
ルイ・シュヴィッツゲーベル(ピアノ)

メンデルスゾーン
弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20
ベンジャミン・ベイルマン(ヴァイオリン)
キャロライン・グールディング(ヴァイオリン)
名倉淑子(ヴァイオリン)
戸田弥生(ヴァイオリン)
ファイト・ヘルテンシュタイン(ヴィオラ
大山平一郎(ヴィオラ
伊藤悠貴(チェロ)
シシリー・パルナス(チェロ

おなじみの曲も含まれていて、圧巻はやはり最後の八重奏。
キャロライン・グールディングさんは去年のフェスティバルでもヴァイオリンを弾いていて、聴くのは2回目。去年は19歳、今年は20歳になった。
ほかのアーティストも20歳前後で、みんな若い。演奏はエネルギッシュで、聴いていて高揚感を覚えた。
演奏前のあいさつで、大山さんがいうには、八重奏で使う楽器の8丁のうち7丁は、1720年製のストラディバリウスはじめ、みんな1700年代の製造(1丁だけチェロが2000年だったか)。
メンデルスメゾーンは1809年の生まれだから、20世紀生まれの若きアーティストが、メンデルスゾーンが生まれる前につくられた楽器で演奏する──。時を超えたコラボ、といえなくもない。

コンサートが終わったのは8時すぎ。
ビルを出て振り向くと、壁一面に「Young Concert Artists 」の電飾サイン。
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近くの「和もと」という居酒屋というか割烹料理の店でイッパイ。

コンサート会場でシャンパンをごちそうになったので、ビールはやめていきなり日本酒にする。はじめは「鶴齢」を冷やで、次からは「白鶴」を燗してもらう。

つまみは、まずはマコガレイの薄造り。
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カレイは冬がウマイというが、マコガレイは今が旬。大分の城下ガレイを思い出しながら食べる。これがウマイ!

アナゴの白焼き。じっくり焼いてくれたおかげで皮がパリパリして、これも酒に合う。
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肉豆腐。豆腐が茶色くなるぐらい味が染みている。これもウマイ!
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店はこじんまりとしていて、それほど混んでない(日によるんだろうが)。サラリーマン風の2~3人連れが3組ほど。楽しそうにしている。板場ではご主人、接客してくれるのは奥さんらしい人と、それにはじめのうちお母さんみたいな人もいて、家族的な雰囲気。落ち着いて飮めるのがいい。
この店、冬はフグを食べさせてくれるらしい。

最後は茶ソバで締めて、いい気分でご帰還。

和もと
東京都中央区銀座4-8-12コチワビルB1階
電話03-3564-1970