善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ウメ咲く

このところの陽気のよさに誘われてか、立春の日の2月4日、善福寺公園のウメが開花。
薄い色をしているがコウバイ。
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こちらはハクバイ。
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去年は2月18日に1輪だけ咲いたのを確認しているから、それよりはかなり早い。
ロウバイは咲くのが遅かったが・・・。

ボート乗り場のあたりにカワセミ

善福寺の前を通ると、見慣れぬ黄色い花。
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ヒイラギナンテン(柊南天)だろうか。葉っぱがヒイラギ、実の付き方がナンテンに似ているためこの名前がついた。
メギ(目木)科でヒイラギナンテン属の常緑低木。中国原産で、晩秋から冬にかけて花を咲かせる。
一方、ヒイラギナンテンとマホニア・ロマリフォリアの交配種にも似たようなのがあり、「マホニア・チャリティー」と呼ばれる。

ヒイラギナンテンは、ナンテンの「難を転じる」という語呂合わせと、葉っぱのトゲが厄難を避けるというので、縁起樹として人気なのだとか。
庭の鬼門に植えられたり、魔よけ、厄除けとして垣根に利用されたりするんだそうだ。

そういえばほかにも、表庭にカリンを植え、裏庭にカシを植えると「金は借りずに人に貸す」でお金がたまる。
ウメは「厳しい冬に耐えて真っ先に咲くのでめでたい」。
コブシ「握りこぶしで、幸せをつかむ」。
マンサクは「満作」で縁起がいい。
マンリョウ「万両」で縁起がいい。

そもそも植物にはいい名前をつけるから、どれもこれもみんな縁起がいいことになる。
もちろん中には「ヘクソカズラ」とか「イヌフグリ」「ママコノシリヌグイ」「ハキダメギク」とか語呂合わせしたくないのもあるが・・・。

ちなみに「ヘクソカズラ」は万葉集にも詠まれている。

皀莢(ざうけふ)に延(は)ひおほとれる屎葛(クソカズラ)絶ゆることなく宮仕(みやつか)へせむ

意味は「皀莢の木(サイカチ)にからみついて広がっていく屎葛のように、いついつまでも宮仕えしよう」だとか。
この時代はまだ「クソカズラ」だったが、江戸時代には「ヘ」まで追加され、「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。悪臭を放つのが理由らしいが、つぶらで可愛い花を咲かせるという。