善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

明和電機 製品デモin銀座

土曜日の24日夜は銀座へ。けっこう人が多い。

銀座4丁目にあるイッセー・ミヤケのセレクトショップ「ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE/GINZA(エルトッブ テップ イッセイ ミヤケ 銀座)がオープンしてから3月で1周年を迎え、いろんなイベントを行っていて、今月15日から4月11日までアートユニット明和電機による「オタマトーン」という“新製品”を使った「OTAMATONE展」を開催中。

24日には明和電機によるオリジナル楽器を使ったライブ・ミュージックイベント「明和電機・製品デモンストレーション」が開催されるというので出かけて行った(事前に申し込み、抽選。入場無料)。

いつもはイッセー・ミヤケデザインの服が並んでいる店内が演奏会場に変わり、天井からは音符の形をしたオモチャみたいなのがいっぱいぶら下がっている。これがオタマトーン
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明和電機が開発した電子楽器とかで、音符の形をしていて、誰でも簡単にメロディーを奏でることができるという。
そういえば昔、明和電機が開発したものに魚の骨型をした電気コードがあり、友人宅にあったが、けっこう人気だった。
明和電機とは、代表取締役社長を称する土佐信道氏を中心とする中小電機メーカーを模した芸術ユニット。作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と称し、音楽活動や舞台パフォーマンスなどを行っている。
もともと明和電機というのは、土佐氏の父親が兵庫県赤穂市で経営していた電機部品メーカーで、会社はとっくにつぶれたが、その名前をとっていかにも中小企業ふうのパフォーマンスがおもしろい。テレビで見たこともあった。ナマは初めて。
きのうの「製品デモンストレーション」は100人ほどの参加者で満員。銀座だからか、イッセー・ミヤケだからか、若い人、とくに女性が多い。最前列には明和電気の熱烈ファンだろうか、一緒に体を動かして歌う人も。
登場したのは作業服をまとった土佐社長と、工員A、B。
まずは「指パッチン木魚」
100ボルトの電流でつながった装置を指につけ、指パッチンをするとそこから伝わった信号が背中に背負ったアームの先端に取り付けられた棒に伝わり、同じく先端に取り付けられた木魚をポクポクとたたくという仕組み。これが大いに笑わせる。
続いてやはり電気で動くピアノやベース、ギターなども紹介され、これらの楽器がコンピュータ制御で奏でられる中、社長はじめ3人による歌のオンパレード。
最後は明和電機の「社歌」まで飛び出し、アンコールはマッチ(近藤真彦)の「ギンギラギンにさりげなく」
1時間弱のパフォーマンスは大いに盛り上がったのであった。
この人が土佐さん。(サインをもらっているところ)
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帰りには新発売のオタマトーンを1個購入。サイズがいろいろあり、1680円也(税込み)の小型のを買ったが、あらかじめ11曲が収録されていて、選択した曲の演奏ボタンを押していくと曲が演奏できる。ただし、ただボタンを押すだけではダメで、メロディーを思い浮かべながらやらないと何の曲かわからない、というのがミソ。
会場に飾ってあったオタマトーンジオラマ
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笑う機械?
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外からみると。
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終わったのが8時半ごろ。どこかで晩メシをと、1軒目は「もう火を落としちゃった」と断られ、2軒目は「満員」でダメ。
3軒目に入ったのがイタリアンの店で「Trakane」という店。6人ほどが座れるカウンターと奥にテーブルが1つ。若いシェフが1人で切り盛りしている。
2500円のセットメニューを注文。ワインはイタリア南部プーリア州産の「プリミィティーボ」という赤ワイン。これがけっこうおいしかった。
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シェフは1人で料理づくりから皿洗い、客への給仕と、きりきり舞いしながらやっている。でもなんだか楽しげに見える。もともと理系出身で、コンピュータを学んでいたという。だから理詰めで仕事ができるのか。
開店してから1年半という。やっと自分の店が持てたという充実感が、忙しさを楽しみに変えているのかもしれない。
もう閉店間際で、料理も出尽くしたというのに、何やら野菜を切り出し、一生懸命作業をはじめている。聞くと月曜日のための仕込みという。
これぞ働いている人、の姿を見た気がした。
ランチもやっているが、都会の喧騒を離れた隠れ家的レストラン。
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ほかにサラダやパスタなど。

Trakane(トラカネ)

電話03-3542-0661
東京都中央区銀座7-13-22 友野ビルB1
営業時間
11:30-14:00
18:30-23:30(LO22:30
休み 日祝 第1土曜日