善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

チェロ・加藤文枝コンサート

6日は夕方から銀座へ。
結局、連休中は3回も銀座詣で。

シャネル銀座ビル4階のシャネル・ネクサス・ホールで開催された「シャネル・ピグマリオン・デイズ 2017」のコンサート。
本日の演奏者はチェロの加藤文枝さん。ピアノは小澤佳永さん。

曲目は次の通り。
シューマン 歌曲集《ミルテの花》Op.25より「献呈」
シューベルト アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
フォーレ 《3つの歌》Op.7より「夢のあとに」
プーランク チェロ・ソナタ

ドイツ系の曲が2曲、フランスの曲が2曲。
両者の違いを、加藤さんは庭づくりの違いを比喩に説明してくれたのがおもしろかった(といっても個人の庭のことではなく、規模の大きな庭園のことだろうけど)。
ドイツ人の庭は自然を取り入れて素朴な雰囲気があるが、フランス人の庭づくりはベルサイユ宮殿の庭に代表されるように豪華絢爛。曲にもその違いがあらわれているという。
で、彼女はパリの音楽院に留学していたとき、チェロの先生から「そこんところはもっと華やかに」というときころを「もっとベルサイユに」といわれのが、印象に残っているんだとか。

きのうの演奏で特によかったのは最後のプーランクの「チェロ・ソナタ」。
中でも第4楽章。
パリの街角を若い男女が飛び跳ねながら駆け回っているような旋律。
ときどきチェロとピアノが追っかけっこをしているようで、心踊る気分になった。

フランシス・ジャン・マルセル・プーランク(1899年-1963年)は「フランス六人組」の一人として知られる作曲家。
初めて聴いたが名曲だった。

アンコール曲はドビュッシーの「美しき夕暮れ」。
シューマンの「ミルテの花」が29歳の時の作品なら、この「美しき夕暮れ」はドビュッシー18歳の時の作品という。
みんな若くしてステキな曲を残している。