金曜日の昼下がり、酒飲みの友人と久々に銀座でイッパイ。
おしゃれな銀座の街の裏通り、中央区立泰明小学校近くのそば屋「泰明庵」ののれんを潜って格子戸を開けると、そこは一変して昭和の空気が残るそば屋の世界だった。
この店、11時半の開店から夜21時の閉店までずっと開いてるから、昼間、好きなときに行ってイッパイやるのにうってつけ。
2階のテーブルに陣取るが、2、3人でイッパイやってる人、そばだけを食べに来た人など、いろいろ。
2人の女性が、注文を聞いたり、料理を運んだりしているが、ひと声かけるだけでサッと注文を聞いてくれ、サッと酒や料理が出てくる。さりげなく、そしてスピード感のある対応に、安心して酒が飲める。
毛筆の品書きが壁いっぱいに張ってあって、その中から好きな料理とお酒をチョイス。
ビールのあとは日本酒を何杯か(銘柄は忘れた)。
料理は、まずは万願寺唐辛子。
お浸し2種。
刺し身盛り合わせ。
白魚のかき揚げ。
メヒカリとミョウガの天ぷら。
結局、2時間ほど飲んだり食べたりしたか。
いい心持ちになって、〆のそばは食べずに外へ出る。
泰明庵の創業は今から65年前の1957(昭和32)年という。
初代のご主人は、新潟から出てきて銀座の有名天ぷら店で修行したのち、今の場所に魚屋を開いた。銀座のど真ん中(銀座6丁目)だけにまわりは高級料亭も多かったから、きっと繁盛したに違いない。やがて、売れ残ったりした魚を使って仕出し弁当を始めたら評判になり、ついには魚屋をやめてオープンしたのが「泰明庵」だったという。
それで、そばもうまいが、刺身や天ぷらなど酒のつまみもいろいろ揃っているということなのか。
外に出たものの、まだ明るいし、暑い、というので泰明小学校向かいにワインショップがあったので立ち寄ると、店内にテイスティングバーがあり、赤ワインを飲む。
「ヴィノスやまざき銀座店」という店で、去年11月にオープンしたばかり。
ワインだけでなく日本酒も置いてあった。
つまみは、宮崎県の小林市でつくられたゴルゴンゾーラタイプのブルーチーズと、イベリコ豚の生ハム。
ブルーチーズの名前がおもしろくて、「ヤマンクッバイ」というそうだ。
チーズをつくっているダイワファームがあるのは小林市の山の口原というところで、山の口原を地元の方言で「ヤマンクッバイ」というところから商品名になったのだとか。
ブルーチーズ独特の風味があってワインに合う。
それでワインを1杯が、2杯・・・。
日の暮れるころ、帰還。