善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

トスカーナ地方の家庭の味

昨日の晩は友人の紹介で白金台にある「トラットリア・ラ・フォーリア」というイタリアンの店へ。

地下鉄都営浅草線高輪台駅下車、A2出口を出ると左手に交番。桜田通りに出ずに交番左手の路地に入っていくと目と鼻の先、右側にイタリア国旗が翻っていて、そこがお目当ての店。駅から1~2分の近さ。
店内はこじんまりとしていて、手前に4人がけのテーブル、それにカウンターで、12、3人も座ればいっぱいという感じ。
若いオーナーシェフと、やっぱり若い奥さんで切り盛りしている。

3500円のおまかせコースを注文したが、イタリアはトスカーナ地方の家庭料理っぽいのが次々に出てきて、多くは初めて食べるものばかり。
前菜のあと、まず出てきたのが「豚肉とタラのパテ」。
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続いて「トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ」。
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これはイタリア料理の定番の1つで、カプレーゼとは「カプリ風」という意味だそうだが、トマト、モッツァレラチーズ、バジルを組み合わせたサラダのことをこういう。
次が「豚バラ肉のポルケッタ」。
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ポルケッタとはすなわち香草焼きのことで、ハーブを詰めた豚バラ肉のローストをこういうらしいが、香ばしい豚バラ肉の下に野菜がいっぱい敷きつめられていた。

続いて「トリッパ」。これも初めて食べる料理。
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牛には胃袋が4つある。第1胃はミノ、第2胃ハチノス、第3胃はセンマイ、第4胃はギアラ。ただし、1~3番目の胃袋は食道が変形したものであり、人間の胃と同様、胃液を分泌させて消化を行うのは4番目の胃袋なんだそうだ。
で、第2の胃袋ハチノスのことをイタリアではトリッパと呼ぶ。本日はこのトリッパにギアラも加わって、ホウレンソウやトマトと煮込んだものが出てきた。
だから正しくはトリッパとギアラの煮込みといったほうがいいか。早い話がイタリア風モツ煮込み。日本酒にも合いそうで、なかなかイケた。

そのあとに出てきたのが「リボッリータ」
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トスカーナ地方の郷土料理の1つとかで、地元の農民が余った野菜や硬くなったパンを利用して作るミネストローネのこと。「リボッリータ(ribollita)」とは「もう一度煮た」という意味だとか。素朴な味。イタリアの田舎の風景が目の前に広がるようだ。

続いて、黒キャベツのパスタ。この黒キャベツトスカーナの名産。
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エゾジカのタリアッテレ
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このあとようやくメーンが出てきて、「牛サーロインのグリル」。上にラディッキオ(チコリ)とパルミジャーノ(パルメザン)チーズが乗っている。
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ビールのあと白ワイン、赤ワインをしたたか飲み、最後にレモンとアローロ?風味の甘いお酒(度が強そう)をキュッとやり、イタリアに行った気分となって、お開きとなったのであった。
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トラットリア・ラ・フォーリア
港区白金台2-25-13
電話 03-5420-4710
定休日 月曜・第1火曜(月曜祝祭日の際は営業、翌日休み)
夜は18時~22時半(日曜は17時半~21時半)
水~日は昼も営業(11時半~14時)