善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

奈良倉山&小菅の湯&長安刀削麺

みどりの日の4日、善福寺公園は晴れ。風もなく、あたたかい。
下池を歩いていると、池の上をスーッと飛んでいく瑠璃色の鳥、久々のカワセミだ。
すぐに茂みの中に隠れてしまった。
上池に向かっていくと、鳴き声を響かせて、さっきのカワセミが木々を伝って上池方面に飛んで行った。

きのうの憲法記念日は地域でやっているミニFM放送局「ラジオぱちぱち」の面々と、「健康ツアー」と銘打ってのハイキング&温泉。めざしたのは山梨県大月市北都留郡小菅村の境にある標高 1348.9mの奈良倉山。

西荻窪駅発6時55分の電車に乗り、高尾で乗り換えて上野原着が8時08分。そこから富士急山梨バスで鶴峠へ。
このバスのいいところは、人数に合せて増発してくれるので、全員が座れる。といっても、ひところの登山ブームは去って、増発するまでもなく全員座れた。登山客もオジサンオバサンが多い。電車も、行きも帰りもラクラク座れた。

バスの運転手はとても親切で、途中、ガイドまでしてくれた。(あとで聞いたら最近まで観光バスの運転をしていたとか)

9時40ごろからいよいよ山登り。歩くのはたった2時間の軟弱コースのはずだったが、いきなり上り坂の山道で、いかにも山登りという感じ。
新緑が美しく、ヤマザクラやヤマブキなどいろんな花が咲いている。奈良倉山山頂近くには点々とカタクリが咲いていた。
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奈良倉山到着が11時すぎ。早めの軽い昼食。40分ほど歩いて、松姫峠で1日1便の小菅の湯行きバスを待つ。

なんとやって来たバスの運転手さんはさきほど乗ったバスの運転手さん。
乗客はわれわれだけだったのでいろんな話をしてくれる。ついには子どもの自慢話まではじめて、せがれは野球選手で甲子園に出場し、今は社会人野球で活躍しているとか、娘は母親に似て美人だとか、話題の尽きない人で、楽しかった。

小菅の湯は高アルカリ性温泉で、お肌がつるつるになることから「美人の湯」ともいわれているのだとか。大風呂をはじめ、露天風呂や五右衛門風呂、寝湯、イベント風呂などが楽しめる。料金は大人600円。

風呂のあとは大広間で飲んだり食ったり。
刺身コンニャク、ヤマメの一夜干しなどに舌鼓を打ち、〆は小菅産のそば粉を使ったという「源流ざるそば」。(ちなみにこの温泉は多摩川の源流にある)
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結局、温泉滞在は3時間近く。16時30発のバスで上野原に向かい、西荻窪帰着は19時20分ごろ。

晩飯の時間だというので、南口そばにある「珍閣」という中華料理屋へ。中国・長安(今の西安)料理の店。
長安刀削麺とかいうのが売りの店だが、それは〆にして、まずはお酒につまみをいろいろ頼む。つまみは1品300円台が多くてなかなかリーズナブル。ただし辛い。ヒゲつき焼きギョウザもなかなかいける。
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65度の焼酎というのがあって注文したが、これが強烈。「中国紅星二鍋頭」という名前の酒で、中国東北地方産の紅コーリャンを原料に、2度蒸留させたことからこの名がついたという。中国では庶民に親しまれる酒で、これをグビグビと飲むというのだからスゴイ。

〆の長安刀削麺長安の伝統料理。小麦粉と水だけで練った「ドゥ」と呼ばれる塊を片手で持ち、もう片方の手に持った包丁で1㎝ほどに削って沸騰した湯の中に次々と飛ばしていく。モチモチとした食感は、ラーメンとはまるで違うし、うどんとも違う。
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かくて、山登りといいながら、実は温泉と宴会に明け暮れた1日であった。

なお、わが「ラジオぱちぱち」の青年部(大学生らで構成)も同じ日に山に登り、こちらは健脚コースで、鷹ノ巣山から六ツ石山を縦走。奥多摩駅そばのもえぎの湯で汗を流し、ラーメンを食べて帰った由。
こっちは質素でエライ!