善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

都会のチョウの知恵

土曜日朝の善福寺公園は曇り。ときおり吹く風が心地よい。

きょう10日は中秋の名月

暦の上の名月と実際の満月は一致しないことが多いものだが、きょうは中秋の名月でなおかつ満月。

 

毎日観察しているゴマダラチョウのサナギはどうなったかと見ると、何と、いつの間にか羽化して脱け殻だけしかなかった。

するとそのすぐ下にもう1個のサナギがあり、羽化したばかりのチョウが脱け殻のそばで、翅を乾かしているのだろう、ジッと動かずにいた。

それにしてもこの木では、この1カ月ほどの間に3つのサナギから次々に羽化していった。

場所は、善福寺公園の上池と下池の間を通るバス通りの道路際で、1、2m離れたところにはバス停もある。

こんな人通りの多いところによくぞ卵を産み、幼虫となり、サナギになったものだが、都会生まれの生きものは、近くに人がいても平気なのかもしれない。

いや、というより、人が多いところをわざと選んでいるのかもしれない。

都会のツバメが民家の軒先に巣をつくってヒナを産み育てるのは、人に守ってもらうことにより天敵からの攻撃を防いでいるという話を聞いたことがある。

チョウだって、卵→幼虫→サナギ→羽化の間は、翅が生えていて自由に飛んでいける成虫と違って、天敵にやられる危険性が一番高い無防備な状態だ。

人通りが多ければ、天敵もやってきづらいことをちゃんと知っているのだろうか。

 

下池では、きのうに引き続きけさも、サクラちゃんらしいカワセミのメス。

 

再び上池に戻ると、不動の姿勢のカマキリ。

 

きのうはシオカラ、けさはムギワラトンボが翅を休めていた。