マッタリ温泉とそばの1日旅

過日、酒飲みの友人からこんな誘いをうけた。
「秩父のそば屋『こいけ』が9月いっぱいで閉店となる。店が閉まる前に食べに行きませんか？」

「こいけ」は何年か前に2度ほど入ったことがあるが、山登りの帰りかなんかだった。
今回も山登りの帰りにでもと思ったが、なかなかチャンスがなかった。それなら、温泉に入りがてらにでも行こうかと、台風接近中のきのう（29日）、出かけていった。
午前中、温泉でノンビリして、その後にそばとお酒で午後をすごす、という目論見である。

平日の昼間、それも午前中のお風呂はいいですねー。
西武秩父駅のひとつ手前の横瀬駅から歩いて10ほどのところに「武甲温泉」という日帰りの入浴施設がある。
これもやはり何年か前、仲間と山登りした帰りに入ったことがある。
そのときは連休中かなんかの真っ最中で、人でいっぱいだったが、月曜日の午前中で、しかも台風接近中、というので男湯は数えるぐらいしかいない。家族連れは皆無。
雨が降っていたが、ここの露天風呂は屋根付き、しかもややぬる湯なので、雨の降るのを眺めながらノンビリ入っていられる。

入浴後は外の風を受けながら大広間で生ビールをグイッとひっかける。
このマッタリ感がなんともいえない。
大広間には舞台があって、200円出せばカラオケが歌えるらしい。
よくみると毎週木曜日の午後には「荒川劇団」という大衆演劇の公演があるらしい。

入浴後、横瀬駅に取って返し、普通電車で1駅の西武秩父駅下車。
何でも来年春には、温泉施設を兼ね備えた複合施設が駅舎の中かとなりにオープンするらしい。そうなると便利になる反面、まわりの温泉への影響も大きいだろうが。

駅から10分ほどのところにある「こいけ」のノレンを潜ったのは午後1時前。

平日だけどちょうど時分どきなので店はけっこう賑わっている。
テーブルが1つだけ空いていたので助かった。

瓶ビールのあと、日本酒を次々と注文。
酒のつまみでついてくる一品がどれもおいしい。

食べたのは、まず最初に出てきたのがそば揚げ。ビールのつまみにぴったり。

味噌焼き。日本酒のつまみにぴったり。

そばがきの天ぷら。これが絶品！

野菜天ぷら。

そばがき。そば屋のメニューにあれば必ず注文する。

キノコ。きのうだかけさだかご主人が採ってきたものという。

キンピラ。

日本酒は最後のほうに菊姫山吟の2年ものというのが出てきたが、これはご主人のご好意だろう。熟成したふくよかな味だった。

シメはせいろ。新そばのようにみずみずしく香り豊かだった。

ついでに手打ちうどんもおいしいというので、こちらもいただく。

シアワセいっぱいで16時25分発のレッドアロー号で帰還。