善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

子の権現 さわらびの湯

連休最終日の6日朝の善福寺公園は晴れ。初夏の陽気で日中は暑くなりそうだ。
コデマリが公園のあちこちで咲いていた。

きのうの5日は仲間7人(男2人、女5人)で奥武蔵へ。毎年いまごろ「健康増進ツアー」と称してハイキングと下山後の温泉をセットにして行っている。
去年は歩行時間1時間半のあまりにも軟弱コースだったので、今年は4時間ほど歩くルートを見つけた。
奥武蔵のハイキングコースの定番といわれるコースで、子ノ権現(630m)を経て豆口峠、竹寺(八王寺)、さわらびの湯に至るルート。

西武秩父線吾野駅に9時13分着。ここ数日天気が悪く、きのうは久々の晴天だったので乗客が多く、電車はほぼ満員だった。

しばらくは舗装道路を歩き、滝不動へと向かう。途中、安政2年に建てられたとかいう古民家を改造した茶屋でコーヒータイム。「浅見茶屋」というけっこう有名な店らしく、手打ちうどんがおいしそうだった。
しかもまだ11時前というのに席はけっこう埋まっていて、みんなうどんを食べている(もっともこのあたりまでは車で来れるから、ハイカーはむしろ少数派)。

「降魔橋」という怖そうな名前の橋を渡ると山道になり、急な登りが続く。本日のコースの最高峰に位置する「子ノ権現」に到着したのがお昼ごろ。。
巨大な朱塗りの仁王さまがお出迎え。どこかかわいい顔をしている。
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子ノ権現は天台宗の寺で、正式には「大鱗山雲洞院天竜寺」とかいうらしい。「足腰の病に悩める者、誠の心で我を念ずれば、必ず霊験を授けん」という遺言を子ノ聖(ねのひじり)が残したことから、昔から「足腰の神様」として知られるとか。絵馬には「箱根駅伝がんばるぞ」とか「モンブラン登頂祈願」とかのいうのも。
境内にある日本一という鉄製の大ワラジも目を引く。
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子ノ権現は見晴らしもよく、遠くスカイツリーや、新宿か池袋の高層ビル群がのぞめる。
反対側の秩父連山がよく見える草の広場でビニールシートを広げてお弁当の時間。

新緑が美しく、風がさわやか。ウグイスも上手に鳴いている。

豆口峠を経て竹寺へ。境内に8000本を越える竹林があるのでこう呼ばれるが、正式には「医王山薬寿院八王寺」。苔むした藁葺き屋根が印象的。
神仏習合の姿を今に残す東日本唯一の珍しい寺だそうで、檀家はおらず、もっぱら参拝者の寄進だけで成り立っている寺という。
写真は本殿手前の鳥居に設けられた大きな「茅ノ輪」
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ここから下山して小殿バス停で飯能行きのバスを待つ。
バスで5分ほどのさわらびの湯についたのが午後2時半すぎ。
さわらびの湯は名栗村営(05年に飯能市と合併したので今は市営か?)の日帰り入浴施設。
林業の盛んな名栗村ならではのログハウス風の建物が特徴だが、全体的に狭いのが難点。洗い場では待つ人の行列ができていた。
それでもアルカリ性単純泉の泉質は体によさそうだ。
効能は神経痛、関節痛、筋肉痛などに効くとかで、山登りあとにはピッタリ。

ここの温泉のもう1つの難点は館内に食事ができる施設がないこと。缶ビールとおつまみを買ってきて乾杯。
それでも山登りと温泉のあとのビールの味は格別だった。

午後4時半ごろ、バスに50分ほど乗って飯能駅に到着。
西武線上石神井駅着は午後6時すぎ。
バスも電車も座れて、爆睡。駅前の居酒屋であらためて乾杯したのであった。