善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

池の畔の遊歩音楽会2017

3日から善福寺公園の上池とJR西荻窪駅周辺で開催中の野外アート・パフォーマンス展「トロールの森2017」。11日は午後、音風景研究家で青山学院大学教授の鳥越けい子先生の企画&解説による「池の畔の遊歩音楽会」に行ってきた。
今年で8回目のこの野外音楽会、去年までは声楽家の辻康介による歌がメインだったが、辻さんはイタリアに渡ってしまい不在。今年はどうするのだろうと思っていたら、鳥越先生がプロデュースしたのは全く新しい企画で、いつも歩いている公園とはまるで違う、ファンタジーの世界が広がっていた。

今回出演したのは去年も出ていたチャンゴ奏者のチェ・ジェルチョルさん、それに進行役と踊りがダンサーで俳優・演出家のトチアキタイヨウさん、創作神楽に取り組んでいる「珊月花」という3人のユニット、そしてフラダンスの「ののりこ」さん。

公園内のかなりの距離を、チェさんの太鼓の音と道案内の青学生に導かれながら目をつぶって歩いたり、弁天さまの前では山梨県小菅村に伝承される伝説をもとにした創作神楽の踊りを見たり、内田秀五郎の銅像の前では太い竹の筒が奏でる荘厳な音を聞いたりと、非日常の出来事に遭遇。
池の手すりの上でのトチアキタイヨウさんの踊りも、よくも落ちずに踊れるものだと感心しながらも、なかなか見事なものだった。

弁天さまの前での「珊月花」の創作神楽の舞い。
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内田秀五郎の銅像の前での竹の響き。ブオーッブオッーと、昔、ブータンの寺院で聞いたチベタンホルンの音に似ている。音を出すためゴムゾウリで引っぱたいていたが、いろいろ試した結果、ゴムゾウリが一番いい音が出るとのことだった。
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池の端をめぐりながらの音楽会だったが、途中、ボート乗り場に差しかかったらボートのすぐそばにカワセミが止まっていた。
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多少まわりが騒々しくてもカワセミはお構いなしのようだった。