善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

通人の酒席 ふくべ

夕方5時に東京駅へ。久しぶりに構内を歩いたら、ずいぶん変わっていた。

いつも立ち読みで愛用していた書店がなくなり、というかちっちゃくなっちゃって、かわりにおしゃれそうな食べ物関係の店がズラリ。八重洲北口は激変していて、かつての面影はない。外に出ると、見上げると首が疲れそうな超高層ビルが林立している。

昔は八重洲北口の国際観光会館に国際観光ホテルというのがあって1階が喫茶店(「男はつらいよ」第34作で米倉斉加年が蒸発するシーンで登場)だったが、あとかたもない。

ウロウロしているうちに5時をいくぶんすぎてしまって、超高層ビルの向いにある居酒屋「ふくべ」へ。
向いは21世紀、道路1つ隔てたこちらがわは20世紀の昭和という感じで、落差がはなはだしい(ちなみに「ふくべ」の並びに「三州屋」があった)。
昔ながらのガラス戸をあけると、カウンターはすでに満員。(あとで調べたら4時半開店)

ここは実は3度目なんだが、前2回は2軒目、3軒目に来ていたので場所がよくわからないというか、記憶に残っていなかったが、きょうは最初にやってきたので、ようやく確認した次第。

お燗がおいしい店で、お燗に合う酒が北から南からズラリとならんでいて、オヤジさんがいいころ加減にお燗してくれる。つまみはというと、アジの干物、玉子焼き、刺身3点盛り(マグロ、イカ、タコ)、シメサバ……。プーンといいにおいがしてきて、だれかがクサヤを頼んだようだ。
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客はおじさん、おばさんばっかり。店員も同じ。だからなのか妙に落ち着く。居酒屋の世界遺産みたいな店。飲んだ酒は白鷹(兵庫)、樽平(山形)。

店を出るとなぜか以前行った鴬谷の「鳥茂」に行きたくなり、電車に飛び乗る。鶯谷駅を東に延々と歩いて、鳥茂ののれんをくぐると、ここもけっこういっぱい。

きょうは材料ケースの前のカウンターに陣取り、品定めをしながら注文。レバー(焼いたのと刺身)のうまいのなんの。ちなみに、ここの豚レバーは朝〆なんだとか(ということは今朝まで生きていた豚レバー)。ナンコツもコリコリしていて、堪えられない。酒は「大関」。
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早くから飲んだもんだから9時すぎにはご帰還。サッカーの日本-韓国戦にはゆうゆう間に合ったんだけど、やっぱり途中でグー。

通人の酒席 ふくべ
03-3271-9748
東京都中央区八重洲1-4-5
16:30~21:30
日曜・祝日・第2土曜休み

鳥茂(とりしげ)
03-3872-7733
東京都台東区根岸3-18-14
18:00〜22:00
日曜・祝日の月曜休み