9時半から予約しておいたが、9時ごろには到着。
朝の地下鉄。日本みたいにそれほど混んではいない。
美術館近くのカフェで朝食。
スズメが寄ってきた。
パリでもスズメは人懐こい。
入館は予定通り9時半。事前に予約しておいたのでさほど待つことなく入れた。
まずはドノン翼の階段をのぼっていく。前方に「サモトラケのニケ」。
真っ先にダ・ヴィンチの「モナリザ」を見に行くが、「モナリザ」専用の部屋があってすごい人だかり、人をかき分けて最前列に至るも、肝心の「モナリザ」は防弾ガラスケースに収まり、しかも二重の柵にはばまれて数メートル先にある。遠くてとても鑑賞なんてできるものではない。
望遠で撮ってようやくこれだけ近づけた。
気を取り直してほかの作品をじっくりと堪能。
シャセリオーの「水浴のスザンナ」(1839年)
シャセリオーが描く女性はどれもため息が出るほど美しい。
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の前も人だかり。
コレッジョの甘美な官能性が見事に表現されている。
「モナリザ」は別格で、こちらは間近でじっくりと鑑賞。
ピサネロ(1395年ごろ‐1455年ごろ)の絵があった!
ピサネロの絵は世界に10点ほどしか現存していないという。
1枚はロンドンにあると聞いた。ルーヴルにもあったんだ。
静かなたたずまいの女性。どこか憂いを含んでいるようにも見える。
じっと見つめていたくなる。
背景にはチョウや花が描かれているが実に写実的で繊細だ。
しかも全体に装飾的で、自然の魅力を巧みに表現しながらも、どこか幻想的だ。
ちなみにチョウは魂の象徴とされているのだとか。
別れを惜しんで絵から離れ、しばらくして振り返ると若い女性がじっくりと鑑賞していた。
これも絵になるなー。
(ルーヴル美術館の項、次回に続く)