善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

名古屋から南紀白浜の旅

仕事で名古屋と和歌山の白浜町へ行ってきた。
名古屋に1泊、白浜にも1泊したが、2日間ともおいしい料理と出会えた。

まずは名古屋。
どこかいい店はないかとネットで探し、よさそうだなと選んだのが地下鉄桜通線高岳駅から歩いて7、8分のところにある「馳走庵ひじり」という店。
直前に電話したら運よく空いていて、これがなかなかおいしい味の店だった。

京料理の店だという。
酒はビールに日本酒。
まずはお通し。
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続いて刺身盛り合わせとセイコガニ。
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刺身がとてもおいしかった。
単に新鮮というのでなく、ひと手間かけている。
車エビなんかはさっと火を通していて、おかげでうま味が増している感じ。
最近なかなかお目にかからなくなったセイコガニも食べられて、大マンゾク。

セイコガニのミソ。
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おばんざいの盛り合わせ。
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刺身とおばんざいで満足度100%。
〆は、湯葉とウニの海苔巻き。
意外な取り合わせだったが、ウマイ!
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ゴキゲンで名古屋駅前の宿へ。

翌日は新大阪経由で白浜町へ。
駅はパンダづくし。
6頭のジャイアントパンダがいる「アドベンチャー・ワールド」が人気らしいが、入場料が4500円もすると聞いて行くのをやめる。
代わりに行ったのが南方熊楠記念館と京都大学白浜水族館。
南方熊楠記念館は500円、京大水族館は600円。ぐっとオトク。

番所山という山の上にある南方熊楠記念館はモダンな外観。
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南方熊楠(1867~1941)は博物学民俗学の分野における近代日本の先駆者的存在であり、同時に植物学、特に粘菌の研究でも有名。「知の巨人」「博物学の巨星」とも呼ばれる。
彼は幼少のころより自然への好奇心が旺盛で、なおかつ驚異的な記憶力を持つ神童として知られていた。8歳のころから町内の蔵書家の家を訪ねては全105冊からなる百科事典「和漢三才図会」を見せてもらい、内容を記憶して家に帰って筆写し、5年がかりで図入りの写本を完成させたという。
世界的な科学雑誌「ネイチャー」に掲載された熊楠の論文は生涯を通じ50本以上にのぼり、この数は現在に至るも同誌への寄稿者の中で歴代最高の本数だと聞いたことがある。

入口には「熊楠曼陀羅」が描かれていた。
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南方熊楠記念館のすぐそばにあるのが京大白浜水族館。
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いろんな魚が泳いでいた。
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ウツボ
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夜は白浜町にある「喜楽」という魚介料理の店へ。
ここも直前にネットで調べてよさそうだと思って行った店だったが、なかなかのグーだった。

酒はビールのあと「菊正宗」をお燗してもらう。
食べたのは、まずはクエ唐揚げ。
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クエは白浜の名物らしい。

続いてゾウリエビ。
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メニューにクツエビとゾウリエビがあり、どれも初めて聞く名前。
値段を聞くと、クツエビは1匹1万円ぐらいだが、ゾウリエビは3000円ぐらいというので後者を選ぶ。とてもおいしかった。

丹波篠山の黒枝豆。
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メニューにこれまた変わった名前の料理が載っていた。
「葵寿司」。
名前にひかれて注文。
ワサビの葉っぱを巻いた寿司で、これもおいしい。
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味もいいけどお店の人がとても親切。女将さんもやさしく声をかけてくれる。
ちょうどカウンターに座っていて目の前のガラスケースの中に見慣れぬ白身の魚があるので「これは何?」と聞くとウツボだという。
もうお腹イッパイでこれ以上の注文はムリだったが、「そりゃ食べたかったなー。でもメニューになかったよ」というと、オヤジさんらしい人が出てきて、値段が安くてもうからないのでメニューには載せてない、食べるのはもっぱら地元の人、という。
「だけどハモなんかよりよっぽどうまい」とニコニコ顔で試食させてくれる。
食べてみると、たしかにウマイ!
昼間、京大の水族館で見たときはコワイ顔をしていたが、味はとってもやさしい味なんだなー。
次にきたときはウツボを頼もうーっと。

それにしても名古屋の店も白浜の店も行き当たりばったりで行ったが、いずれもおいしい味に出会えた。
「旅は冒険だなー」と思った。

泊まったのは田辺湾を臨むホテルハーヴェスト。
全室オーシャンビューで、その16階。バツグンのながめ。
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大浴場からは太平洋が一望でき、もちろん温泉。
炭酸水素塩泉という泉質らしいが、肌がすべすべする感じ。

翌日は午前中、時間があったので田辺湾に突き出た鳥ノ巣半島に行く。
波は静かで、というかまるで動いてなくて、時が止まったような風景。
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ここには日本最大規模の泥岩岩脈がある。鳥ノ巣半島の西岸から北岸にかけて約1・5kmもの岩脈が走っており、地質学上貴重なものとして国の天然記念物に指定されている。
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向かいは、これも天然記念物の神島(かしま)。南方熊楠が自然保護の運動に努めたことで知られる島だ。
少し潮が上がってきているのでよくわからないが、大地震により地割れが起こり、地下の泥岩が液状化して地表に吹き出して固まったものが泥岩岩脈で、砂岩と泥岩が互いに層をなしているという。

夜、南紀白浜空港から飛行機で東京へ。
今はジェット機でひとッ飛びだが、20年ほど前に南紀を訪れたとき、帰りに国産プロペラ機のYS-11に乗ったのを思い出した。