善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

クサギの自家不和合性と人懐こいアカボシゴマダラ

木曜日朝の善福寺公園は曇り。しかし、曇っていても暑い。

クサギの花が咲いていた。
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やけに雄しべが細くて長い。
雌しべはというと、下に曲がっているのがある。
一方で雄しべと同じで伸びきっている雌しべもある。
これはいったいどうしてか。

クサギはまず最初に雌しべが伸びてきて、やがて雄しべが伸び出して雌しべを追いかける。
ところが、雄しべが伸びきったころには雌しべは雄しべを避けるように下に曲がってしまう。
何でこうなるのかというと、近親交配(同花交配)を避けるクサギの工夫なんだそうだ。

これを自家不和合性というらしいが、クサギは昆虫に花粉を運んでもらう虫媒花。
雄しべが盛んに花粉を出しているときは近親交配しないように雌しべは下を向き、雄しべが花粉を出し切ったころになると雌しべが上を向いて、ほかの花の花粉が来るのを待ち受けるというわけなのだ。

クサギってエライね。
にしても和合という言葉がチョッと色っぽくていい。

伸びた茎にヘンな葉っぱが、と思ったらアオバハゴロモだった。
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ベンチに座って遠くをながめていたら、手をつっつく虫がいてびっくり。
隣の人のところにも寄ってきた。
何とアカボシゴマダラだった。

ヒラヒラと飛んで隣のベンチに止まると黄色い舌を出してベンチをなめだした。
いつまでも執拗になめ続けている。
麦わら帽子とアカボシゴマダラの夏らしい1枚。
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にしても、ベンチのどこがおいしいのだろう?
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