善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

蕊(しべ)がおじぎしあうクサギの花

火曜日朝の善福寺公園は小雨。ときどき日が差す。

 

けさもセミの脱け殻が多い。

雨を嫌がってか、葉っぱの裏にチョウが止まっていた。f:id:macchi105:20200728091338j:plain

黒地に白帯のあるセセリチョウ、ダイミョウセセリのようだ。

下から見ると木漏れ日に照らされているようだ。f:id:macchi105:20200728091401j:plain

翅の模様から「関東」と「関西」があり、白帯が明瞭な「関西型」に対し、「関東」は白帯がはっきりしない特徴があるという。たしかに・・・。

 

雨も平気のガ。トガリシロアシクロノメイガのようだ。f:id:macchi105:20200728091558j:plain

翅は灰褐色で濃褐色の線と点を持つノメイガの仲間だ。

 

ニジュウヤホシテントウ

日本で確認されている中では、星の数が一番多いといわれている。f:id:macchi105:20200728091618j:plain

クサギの花もよく見るとおもしろい。

自家不和合性といって、同じ花の雌しべと雄しべ同士がくっつかないよう、近親交配を避ける工夫がされている。

こちらの写真で見ると、雌しべが上に向いて長く伸びていて、逆に雄しべはうなだれるように下を向いている。f:id:macchi105:20200728091917j:plain

一方こちらは、雄しべが上を向いて、雌しべはうなだれている。f:id:macchi105:20200728091942j:plain

クサギは昆虫に花粉を運んでもらう虫媒花。雄しべが盛んに花粉を出しているときは近親交配しないように雌しべは下を向き、雄しべが花粉を出し切ったころになると今度は雌しべが上を向いて、ほかの花の花粉が来るのを待ち受けるというわけなのだ。

 

ヤブミョウガの花に、ハチに擬態したアブ、ヒラタアブが訪れていた。f:id:macchi105:20200728092033j:plain

ホバリングしてるところなんかまさしくハチにそっくり。