善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

官ノ倉山から花和楽温泉

地域のミニラジオ放送局「ラジオぱちぱち」のメンバー9人で毎年恒例、ゴールデンウィーク中の健康ツアーと称して近郊の山に登る。

下山後に温泉に入るのが楽しみなので、まず、どの温泉に行くかで登山ルートも決まる。今年は、前にも行ったことがある埼玉県小川町の「花和楽(かわら)温泉」に行くことにして、東武東上線小川町駅の次の東武竹沢駅下車で、官ノ倉峠-官ノ倉山-石尊山を縦走して小川町駅に至るコース。
縦走といっても標高344mの低山で、歩く時間は3時間半ほど。

西武新宿線上石神井駅6時55分発の電車に乗ると、ガラガラなのでラクに座れたが、座った感じがいつもの西武線の電車と違う。40000系という新型車両で、「S-TRAIN」という有料座席指定列車としても使えるようになっていて、足踏みペダルで転換させると向かい合わせの4人席になる仕組み。

終点の本川越で降りて、5、6分ほど歩いて東武東上線川越市駅発の電車に乗り換える予定だったが、乗り換えに時間がかかって予定した電車に間に合わず。もう少し余裕を持った計画にしておくべきだったと反省。

それでも何とか東武竹沢駅に午前8時45分ごろ到着し、イザ登山開始。

ふもとの集落をすぎて、途中、三光神社で山登りの安全を祈願。
江戸時代までは妙見社といわれ北辰妙見大菩薩を祀っていたが、明治初年の神仏分離により日・月・星を祀る三光神社と改称したんだとか。
狛犬が変わっていた。尻を突出したポーズ。
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ふもとの集落で見かけた瓦の塀。
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登山道に入ると池があって「このへんはかわいぞ」とカッパの絵が描かれた看板が出ていた。
天王沼池というそうだ。スゴイ名前。
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標高344mといってもなかなか登りがいのある山で、途中、急登があり、下山コースには急な下り坂で鎖が用意してある箇所もあった。
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山頂からの見晴らしもいい。
石尊山山頂。
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関東には石尊山という名の山が数多く、これもその1つ。
江戸時代、神奈川県の大山にある大山阿夫利神社を中心とする「石尊信仰」が盛んとなり、あちこちの山の山頂に祠が建てられ、石尊大権現が祀られた。
山頂からの急な斜面には鎖場があり、昔、修験者らがここを修験の場としたことを思い起こさせる。

下山道にあった北向不動尊
かなり急な階段をのぼっていかないといけない。
石段は55段あり、手すりがなければ上り下りは難しいぐらい急だ。
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不動明王
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小川町駅に向かう道端にあった道祖神
真ん中は如意輪観音であろうか、片膝を立て、そこに肘をかけて指先を頬に当てている思惟の姿。脇にいるのは三猿。
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予定ではその後、里の道をたどって穴八幡古墳などをめぐった上で小川町駅に着く予定だったが、案内標識がまるでないため道を誤り、国道沿いに小川町をめざしてしまった。
それでも何とか小川町駅に到着。メンバーが持っていたスマホのナビのおかげ。

駅から10分ほど歩いて花和楽温泉についたのは午後1時ごろ。
それほど混んでいなくて、広々とした露天風呂で登山の疲れをいやし、大テーブルを囲んでの宴会となり、蕎麦焼酎のボトルを2本あけて、ゴキゲンの帰還となった。