監督のマイケル・パウエルはアルフレッド・ヒチコックの助監督をへて1930年代に監督として独立。
ヒチコック監督の「サイコ」と同じ年に公開されたのが「血を吸うカメラ」だった。
「サイコ」はサイコスリラー映画の傑作として名高いが、「背筋が寒くなるほどの怖さ」を味わう映画なら「血を吸うカメラ」のほうが上かもしれない。しかし、あまりに怖すぎる映画だったためか、「サイコ」が興行的に成功し映画の歴史に残るほどになったのに対して、「血を吸うカメラ」は「変態的作品」と不評で、監督の名声はたちまちにして失墜してしまったという。
ヒチコック監督の「サイコ」と同じ年に公開されたのが「血を吸うカメラ」だった。
「サイコ」はサイコスリラー映画の傑作として名高いが、「背筋が寒くなるほどの怖さ」を味わう映画なら「血を吸うカメラ」のほうが上かもしれない。しかし、あまりに怖すぎる映画だったためか、「サイコ」が興行的に成功し映画の歴史に残るほどになったのに対して、「血を吸うカメラ」は「変態的作品」と不評で、監督の名声はたちまちにして失墜してしまったという。
「サイコ」も恐怖をテーマにしているが、それは被害者にとっての恐怖で、見る側も共感できるのに対して、「血を吸うカメラ」は殺害者の側から見た恐怖であり、カルト的すぎたからだろうか。
しかし、今ではホラー映画の金字塔として再評価が進んでいるという。
しかし、今ではホラー映画の金字塔として再評価が進んでいるという。
主人公の青年マークは映画撮影所の撮影助手だが、彼の父親は人間の神経を研究する生物学者であり、幼いころから父親の実験材料にされ、そのトラウマが原因で「のぞき魔」をすることでしか欲求を満たせなくなっていた。それはさらにエスカレートしていって、ついには彼は、女性の断末魔の、恐怖におののく表情を撮影することに途方もなくひかれるまでになってしまった・・・。
撮影現場での監督とワガママ女優とのやりとりなど、笑う場面もあるのだが・・・。
ある意味主役の1人はカメラで、昔アイモと呼ばれていた携帯用の8ミリ撮影機が活躍?してしいて懐かしかった。
ある意味主役の1人はカメラで、昔アイモと呼ばれていた携帯用の8ミリ撮影機が活躍?してしいて懐かしかった。