善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

左巻きのカタツムリ

火曜日朝の善福寺公園は曇り。前夜は雨が降った。朝も雨雲が立ち込めている感じでスッキリしない天気。

湿っぽいからか、カタツムリがいた。
1つはアシタバの葉っぱの中にうまく隠れていた。
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こちらは活動中なのか、触手をいっぱいに広げていた。
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どちらも同じ種類のようだ。
ヤドカリは体が大きくなったら棲家の殻を替える。だからヤドカリなんだが、カタツムリは違う。
体の成長とともに殻も大きくなっていくんだそうだ。
成長に従って外巻きに入り口の部分を足してのばしていく。
殻の原料は炭酸カルシウム。殻を大きくするにはどうやって原料を入手するのだろうか。体内から合成されるのか、それとも石灰岩とか、都会ではコンクリートなんかから摂取しているんだろうか。

タツムリには右巻きと左巻きとがある。
地球上の巻貝は大多数が右巻きだといわれているそうだ。つまり「の」の字の方向に巻いていく。
日本国内のカタツムリも9割以上が右巻きだそうだが、けさ見たカタツムリは左巻きだ。
希少種のカタツムリなんだろうか?

それによく見ると触手が4つある。
大きいほうを大触角、小さいのを小触角と呼ぶそうだ。
大触角の先には、まるい目がついているが、明るさの明暗を感じるだけでハッキリ見えるわけではないという。このため触角が何かに触れて初めて物を感じる。
小触角は味覚や臭覚を担当しているんだとか。

ところでカタツムリのことをマイマイともいうが、どう違うのか?
タツムリはカタツブリが変化したものといわれ、マイマイは「舞い舞い螺」の略との説がある。
平安末期の「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」に次の記載がある。
「舞へ舞へ蝸牛(かたつぶり)、舞はぬものならば、馬の子や牛の子に蹴(くゑ)させてむ、踏み割らせてむ。まことにうつくしく舞うたならば、華の園まであそばせむ」

うーむ、けさも勉強になった。