2024年正月元旦の善福寺公園は快晴。ときおり吹く北風が冷たい。
公園に向かう途中、今年の初撮り、初鳥はアオジ。
公園の東からのぼる初日の出を拝む。
朝日に照らされてロウバイが咲いていた。
上池で今年最初に見たのはオスのカワセミ。
マルちゃんか、それともムッくんか?
いつものお気に入りの場所にはメスのヤエちゃん。
下池では、コゲラが夢中になって幹をほじくっている。
獲物はいないかと探す目つき?
朝日に照らされ、木っ端を散らしながらのエサ探し。
下池を1周して再び上池に向かう。
メジロがヤツデの花をジッと見ている。
甘い花蜜がお目当てか。
すると、飛んできたのはジョウビタキのオス。
メジロはそっちのけでジョビ男くんを追っかける。
ジョビ男くんを追っかけてたら今度はキセキレイ。
正月早々、鳥さんを追って忙しい朝。
上池に戻ると、ゴイサギがエサをねらっている。
枝にとまっていたのはオスのカワセミのマルちゃんのようだ。
公園を1周して、近くの井草八幡宮へ初詣。
お参りのあとのおみくじは「末吉」だった。
「終わりよければすべてよし」か。
ところで今年の干支。
神社の絵馬には「龍」が描かれていた。
しかし、「辰」とはもともと星のことで、古代中国の殷(いん)の時代には、さそり座の心臓部で真っ赤な光を放つ恒星、アンタレスを指していたという。
天文学者の新城新蔵(1873~1938年)編による「東洋天文学史大綱」によれば、「古代中国では農作業を行う暦に恒星の『大火』を用いた。大火とは、さそり座のアンタレス」「殷の時代は大火を『辰』と呼び、守護神扱いした」と記されている。
新城は宇宙物理学を専門としたが、中国天文学の権威でもあり、戦前に京都帝国大学総長も務めた人物。
中国最古の漢字字書「説文解字」にも「辰は房星なり。民の田時を為す者なり」として、星の名としている。
十二支のうち5番目が辰となったのは「大火が五月の星だから」で、さそり座は夏の星座であり、赤く目立つアンタレスは農耕を始める目安になったといわれる。
アンタレスは地球より600光年のはるか彼方にあり、直径は太陽の230倍。名前の由来はギリシア語で「火星に対抗するもの(Anti-Ares)」から。古来、世界各地でさまざまな名でよばれ、アラビア名はカルブ・アル・アクラブ(Qalb Al-Acrab「さそりの心臓」の意)、中国名は「火」「大火」、日本では赤星、豊年星と呼ぶ。
なぜ、さそり座のアンタレスである「辰」が「龍」に見立てられたかというと、中国では陰陽五行説により満天の星を4つの方位に分け、東、北、西、南の順に天の四方の方角を守護する青龍、玄武、白虎、朱雀という四神獣の姿を当てはめた。
東のさそり座の方角を守護するのが、青龍というわけなのだ。