善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「リバティ・バランスを射った男」

チリの赤ワイン「マプ・メルロ(MAPU MERLOT)2015」
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すでに何度か飲んでるワイン。安心して飲める。
柔らかな口当たり。日本食とも合うというが、本日のメインはチキン。
それに夏野菜のサラダ、トウモロコシ、ゴーヤ、枝豆、モロヘイヤほか。

ワインの友で観たのは昼間NHKBSでやってたアメリカ映画「リバティ・バランスを射った男」。
1962年製作のモノクロ映画。ときおり陰影を巧みに描く凝った場面があった。
ジョン・フォード監督、出演はジョン・ウェインジェームズ・スチュワートヴェラ・マイルズリー・マーヴィンほか。

東部の大学で法律を学び、駅馬車で西部のシンボーンとかいう町にやってきた青年ランス(ジェームズ・スチュワート)、近くの牧場主トム(ジョン・ウェイン)、食堂の娘ハリー(ヴェラ・マイルズ)、それに駅馬車強盗をやりながら平気で町を闊歩するリバティ・バランス(リー・マーヴィン)。
この4人の話なんだが、ほかにリバティ・バランスの手下役で若き日のリー・ヴァン・クリーフが出ていた。このとき37歳。

映画を見終わって、この映画は純愛映画だと思った。
しかもいい年をしたオジサンの。

ジョン・ウェイン演じる牧場主のトムは食堂の娘ハリーに惚れていた。まわりは2人は結婚するものと信じていたし、本人同士もやがてそうなるだろと思っていたのだろう、トムはハリーが嫁に来るのに備えて家を増築中だった。
でも、「お前が好きだよ」と口に出さないところが、寡黙な男ジョン・ウェインらしさ。日本でいうなら三船敏郎高倉健か。

そこへ東部から青年弁護士のランスがやって来る。
「読み書きができなくちゃ自立なんてできないよ」とハリーに説くと、学校に行ったこともなかったハリーは目を輝かせる。
2人は急速に接近する。そんな様子を黙ってみてるだけのトム。

結局のところトムはハリーに「お前が好きだよ」といわないまま、ランスとハリーは結ばれ、ランスは町を代表する議員となってワシントンへ行く。
1人残されたトム。
これが純愛でなくて何だろうか。
荒野の決闘」のヘンリー・フォンダ(クレメンタインに「私はクレメンタインという名前が好きです」としかいえなかった)と似ている。
この2本の映画は“純愛西部劇”の2大傑作といえるだろう。

食堂ではステーキが大人気だったが、大きな皿からあふれるぐらいデカかった。