善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カイツブリの“愛の巣”

金曜日朝の善福寺公園は、始め曇り、のち晴れ。春のうららかさ。

 

上池では、文二らしきオスのカワセミが、いつものお気に入りの場所にいないで少し離れたところにとまっている。

いつものお気に入りの枝にはサクラらしいメスがいた。

ひょっとしてオスの文二よりサクラのほうがツヨイ?

対抗するように?近くに飛んできたが、サクラとは少し距離を置いている。

黄色い丸の左がサクラで、右が文二。

文二は、背を高くみせて、尾っぽまで広げている。

「そこはボクの場所だから、どいてよ」とでも言ってるのか。

それでも動かないサクラ。やがて文二は遠くへ飛んでいってしまった。

 

カイツブリが水面に浮いた巣のようなものに座っていて、近くにもう1羽が寄り添っている。

おそらく繁殖期を迎えて、産卵のためにつくった浮き巣だろう。

ひょっとして早くも抱卵を始めた?

すると、座り込んでいたのが巣から離れて、2羽でさらに水草かなんかを集め始めた。

いったん座り込んだものの、もうちょっと丈夫にしたほうがいいというので補強を始めたのだろうか。

カイツブリは陸に上がらずに休むときも水上にいるし、巣も浮き巣といって水面につくる。

水上に垂れた木の枝かなんかをうまく利用して、水辺に生える草などを集めて巣を作り、そこで卵を産み、子育てをする。

ただし、水上に巣をつくれば、陸上からの外敵には安全だが、水面を巧みに泳いでやってくるヘビとか、空からやってくる猛禽系の鳥やカラスなんかには無防備となってしまう。そこでカイツブリは、抱卵中にエサとりのため外出するときは、上に水草をかぶせて見えないようにする習性があるのだとか。

無事に巣が完成して、卵を産んでヒナが生まれるといいなー。

 

一方こちらでは、バンが1羽でエサ探し。

あれ?たしか冬の間は1羽だったけど、春先になってもう1羽があらわれて、2羽で仲よくしてたはずだけど。

フラれちゃったのたな?

 

カワヅザクラの花の蜜を吸いにメジロが1羽でやってきていた。

満開の花の蜜を独り占め。

甘いものはなぜかみんなをシアワセにする。

至福のひととき。