善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カワセミ“愛の劇場”第3幕

金曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうより少し冷えるが、寒さはそれほどでもなく、散歩にはちょうどいい。

きょう3月3日はひなまつり。

 

公園に着くと、上池の池の畔の手すりにサクラらしいメスのカワセミがとまっている。

こんなところにとまるなんて珍しいことで、どうしたことかと見ると、池の淵の杭をつなぐロープに、写真ではわかりづらいが、文二らしいのと三郎らしいオスがとまっていた。

場所は、文二と三郎のテリトリーの境界線のあたり。

ということは、サクラをめぐってオス2羽が争う三角関係か?

サクラは自分をめぐって2羽が争うのを、ジッと見ている感じ。

カワセミの“愛の劇場”第3幕はいよいよドラマチックな展開になってきた。

 

やがてサクラは少し離れたところに移動していった。

勝ったほうがやってくるのを待っているのかな?

一方、にらみ合う2羽のオス。

体を精一杯伸ばす文二。

「お前より強いんだぞ」と、大きさをアピールする威嚇のポーズだ。

 

負けじと三郎も体を伸ばしている。

カワセミのケンカは、たいがいが威嚇し合って終りで、つっつき合うような肉弾戦はあまり見ない。

けさも結局、三郎が自分のテリトリーのほうに飛び去っていった。

 

あとで聞いたら、三郎はサクラの父親なのだという。

だとしたら、三郎は娘のムコさんにふさわしいかどうか、確かめにきたのかもしれない、というのは人間の勝手な解釈だろうか。

生物は近親交配を避ける仕組みを備えているといわれるが、カワセミの場合は?

 

下池に向かっていると、このところ毎日のように出会うジョウビタキのオス。

羽の白い紋(斑点)がハートマークに見えるといわれるが、花びらみたいに見える。

 

下池を1周して再び上池に向かうと、ボート乗り場に新しいボートがお目見えしていた。

パンダとコアラのかわいい足漕ぎボート。

ボート乗り場は現在は冬季休業中で、3月中に営業を始めて、シーズン中は土・日曜、祝日のみの営業となっている。

 

上池に戻って、さきほどの三角関係のカワセミのその後はどうなったか、たしかめようと池をめぐっていると、何と、ルリビタキのメス(あるいは若いオスかもしれない)が、池のほとりの遊歩道までやってきた。

人が歩いてくるので逃げていったが、こんなところでルリビタキと出会えるなんて、いかにも都会の公園だ。