善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

アカボシゴマダラ

水曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から暑い。
きのうの東京の最高気温37・7℃。夜中の午前1時の時点でまだ29・5℃。けさの5時14分で26・6℃。
でも、さすがに公園の木陰は風が涼しい。
早起きしたときは公園に携帯ラジオを持っていって6時半からラジオ体操。
7月20日から「夏期巡回ラジオ体操」をやっていて、けさは青森県鶴田町からの中継だった。

木の小枝に脚をひっかけてセミが脱皮中だった。
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オレンジ色のうごめくもの・・・。近づくと毛虫だった。しかも何匹もいる。
帰って調べたらツマキシャチホコというガの幼虫だった。
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幼虫のときは毒々しい感じだが、成虫になると木片そっくりに擬態するという。
ツマキとは漢字で書くと「褄黄」。褄は着物の端のことで、成虫の羽の先端が黄色っぽくなるのでこう名付けられたのだろう。
一方「シャチホコ」というのは幼虫の姿に由来していて、体を後方に反らせる習性がまるでお城の天守閣の鯱(しゃちほこ)に似ているというのでその名がついた。

コガネムシがフヨウの花にとりついていた。ああ、空に向かって自由。
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アゲハチョウっぽいのが止まっていた。後ろの羽の端のほうに赤い斑点がある。
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アカボシゴマダラだろうか。タテハチョウ科に属するチョウの一種で、斑紋はゴマダラチョウによく似ているが、後翅の外縁に鮮やかな赤い斑紋が出現することで区別されるという。
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黄色い舌を長く伸ばしていた。吸水中だろうか。

ところでこのアカボシゴマダラ、もともと日本では奄美大島以南に分布している南方の蝶だが、最近関東地方でよく見られるようになったという。
ならば奄美から飛んできたのかというと、奄美地方に生息しているアカボシゴマダラは後翅の赤い紋がきれいに丸い輪になっているが、関東地方で見つかるアカボシゴマダラはこの赤い紋の発達が悪く、丸い輪にはなっていないという。
なるほど、たしかに写真をよく見てみると丸の下の方が欠けた感じになっている。

どうやら関東でよく見るアカボシゴマダラは奄美のとは別の亜種で、中国大陸で生息している種類らしく、国立環境研究所によれば“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によって繁殖していると考えられ、「要注意外来生物」に指定されているんだとか。
うーん、困ったもんだ。